【大人の歯列矯正】アラフォー女の歯並び改善体験記 [2]

こんにちは。
がーこです。
長年のコンプレックス解消を目指し、当時38歳というアラフォーにもかかわらず思い切って歯列矯正にチャレンジしたがーこです(笑)
前回の記事はこちらからどうぞ。
(気持ち悪い画像が含まれていますので心してご覧ください)
さて、今回のテーマは・・・
「病院を探せ!」
です。
ある程度の貯金もでき、歯列矯正する決心もつきましたが、病院を決めないことには始まりません。
その中で気づくこともありました。
今回はそのあたりについてお話いたします。
もくじ
歯医者さんってたくさんある
「何かを探す」と言えば、インターネットですよね!
今から10年前でも、それは同じでした。
それにしても歯医者さんって・・・無数にある!
そして「歯並びをキレイにする」といっても方法が色々ある!!
美容歯科のホームページでよく見かけるクラウン(かぶせもの)による治療方法は、見た目がとってもキレイになって治療期間も驚くほど短いんですよね。
並びの悪い自分の歯を支柱のように削り、そこに個人に合わせて作成した連結クラウンをかぶせる。
短期間という言葉にちょっと心がグラついたのですが、健康な自分の歯(並びは最悪だけど)を削らなければいけないことがどうしても引っかかりました。(だって、一回削ったらもう元には戻らないんだもの)
できることなら、なるべく自分の歯を残したい。
そう考えた私は、この方法は最後の手段にとっておくことにしました。
美容系の病院は選択肢から外しましたが、それでも矯正のできる歯医者さんはいっぱいあります。
当時私は東京に住んでいたのですが、徒歩圏内に絞ったとしても十数軒はあったのではないでしょうか。
歯列矯正は何年も通います。
だから、病院は自宅から近い場所にあった方が便利がいいですよね。
インターネットで検索していた私は、自宅から歩いて行ける矯正専門歯科のホームページに「無料相談」と書かれているのを見つけ、思い切って予約を入れました。
「予約しちゃった・・・!」
自分で予約したくせにー。
ぴーこ
この時点では実際に矯正できるかどうか分かりませんでした。
15年前に一度矯正目的で歯医者さんに行きましたが、診断結果を聞かずに行くのをやめてしまったので専門家に自分の歯の診断をしてもらうのは初めてです。
だからある意味、私の夢が叶うかどうかが決まる診断になるのです。
そう思うと、予約した瞬間から緊張してきてしまいました。(がーこは基本チキンです。がーこだけに)
さあ、決戦は土曜日です!
近所の矯正専門歯科医院へ
予約した矯正専門歯科は、キレイで明るくて、アットホームな雰囲気でした。
緊張しながら受付を済ませ、ほとんど待つことなく診察室へ通されたと思います。
院長先生は、クマのぬいぐるみのようなふんわり優し気な方でした。
(小児矯正にも力を入れている医院でした。子どもウケよさそう)
先生は私の口の中にミラーを入れながら、ぐるーりと一周、丁寧に診てくれました。
椅子を起こされ、口をすすいだあとに先生から説明を受けたのですが、内容は次の通りでした。
- 当医院では治療できない。
- 理由は、歯並びが悪いながらもかみ合っているので、動かすと合わなくなる可能性があるから。
説明を受けたとき、私は治療を断られたショックよりも「かみ合わせ」の話にハッとしていました。
家までの道すがら、かみ合わせのことをずっと考えていました。
かみ合ってこその歯
治療を断られた私は、とぼとぼと家へ歩きながら考えていました。
くまさん先生(治療を断られた矯正歯科の先生のことです)は、かみ合わせを理由に私の治療を断りました。
ということは・・・?
ということはつまり・・・
歯並びをキレイにしても、かみ合わせがうまくいくとは限らない
ってことなんだ!
私は初めて気がつきました。
いままで「歯並びをキレイに治す」と漠然と考えていただけで、かみ合わせのことを真剣に考えたことがありませんでした。
というか、歯並びを治せばかみ合わせもうまくいくものだと勝手に思い込んでいました。
でも、そうではなかったのです。
だって歯医者さんが、歯列矯正よりもかみ合わせを優先させて治療を断るくらいなんですから。
それくらい、かみ合わせが大切だということです。
いくら歯並びをキレイに整えたとしても、噛めなくなってしまっては歯本来の役割を果たしません。
それでは意味がありませんよね。
くまさん先生はとても誠実な対応をしてくれたのだ、と思いました。
(調べたら、このくまさん先生の歯科医院は今でもグーグルで星4以上の高評価を受けていました)
私を無料診断しているので、病院としては私を治療した方が収入になるはずなのに。
うん? ちょっと待って。
矯正専門の先生に治療を断られるってことは、私の歯並びがよっぽどヒドいってこと?
・・・だな、やっぱり。(ガックリ)
若干落ち込みましたが、1回断られたくらいで私は挫けませんでした。
だって歯医者さんはたくさんあるしっ。
私のヒドい歯並びを治してくれる歯医者さんはきっといるはず!
私は、今度はかみ合わせについてインターネットで調べ始めました。
病院探し、再び
かみ合わせについて調べていると、とある歯医者さんのホームページに出会いました。
そこにはかみ合わせの仕組みや大切さについて詳しく書かれていて(それはもう、パソコンの画面にぎっしりと)、私は食い入るようにすみずみまで読みました。
ホームページを読んで、この先生がかみ合わせを重視した正しい治療方法をアメリカで学び、その考えに基づいた上での歯列矯正、審美歯科治療を行っていることが分かりました。
相当思い入れがあるようです。
何というか、文面がとっても情熱的でした。
私は一度治療を断られているので、一般的な歯科医院ではまた断られる可能性が高いだろうと思いました。
このくらいかみ合わせや歯列矯正に対して情熱を語ることができる先生なら、私の治療も引き受けてくれるかもしれない。
私の心は動きました。
場所は歩いていける距離ではありませんが、電車で30分程度なので十分通えます。
治療する部屋は個室で、大口を開けた私の間抜けな顔を知らない人に見られる心配はありません。
土曜診療も行われています。
初回の相談は無料となっていました。
行くしかない!!
私は無料相談の予約を入れました。
素人目線のかみ合わせの話
ここでちょっとだけ、「かみ合わせ」についてお話ししようと思います。
(私は専門家ではありませんので、私の解釈しているかみ合わせの話だとご承知おきください)
かみ合わせは、歯だけの問題でなく顎全体の話なんですよね。
私は矯正専門歯科で治療を断られましたが、それはその病院で歯並びを治そうとすると顎がずれる可能性が高いと判断されたからです。
歯ってくぼみがありますよね。
上下の歯にくぼみがあって、そのくぼみ同士が合っているのが正常な状態です。(本当はくぼみだけの問題ではないと思いますが)
私の歯並びは最悪でしたが、歯のくぼみと顎関節はそれなりに合っていたのですね。
歯列矯正して変に歯を動かしてしまうと・・・
- 歯のくぼみ同士をムリに合わせようとして顎関節に負荷がかかる
- 顎関節に負荷がかからないようにすると、歯のくぼみ同士が合わず咀嚼等に問題が出てくる
ということだったのだと思います。
歯列矯正とは歯の審美的な美しさだけでなく、顎関節のことも考えないと意味がない治療になってしまいます。
「歯並びを治す」とひと言で言いますが、私が思っていた以上に難しい治療なんだなーと思い知りました。
とてもいい勉強になりました。
2軒目の矯正歯科医院へ
かみ合わせに対して情熱的な歯科医院は、駅の出口から徒歩1分の所にありました。
なのに私、出口を間違えて迷ってしまいました・・・。
(だって大きな駅って、出口がいくつもいくつもあって分かりにくいんですよー)
(しかもいつも人でごった返してるし・・・ごにょごにょ・・・)
人ごみに飲まれながらもなんとか無事に到着して、受け付けを済ませました。
ほどなく呼ばれて通されたのは、机を挟んで椅子が1脚ずつの半個室でした。
ここから先の詳細を覚えていないのですが(なんせ10年前の出来事なもので)、私のヒドい歯並びでも矯正できることが分かりました。
なんだかホッとしました。
ただ、ちょっと記憶があいまいですが、最終的な判断は「デンタルドック」と呼ばれる精密検査のあとだったと思います。
「デンタルドック」は有料で、当時の正確な料金が思い出せないのですが、確か4万円でおつりがくるくらいでした。
安い金額とは思いませんでしたが、私は矯正すると決心していたのでデンタルドックを受けることにしました。
こうして2軒目にして、歯列矯正する病院があっさり決定したのでした。
「デンタルドック」はスゴかった
デンタルドックは、簡単に言うと「口の中を徹底的に調べる!」という検査でした。
写真はレントゲンも含め、これでもかっ!というくらい撮りました。
レントゲンは一般の歯医者さんでもよく撮られる歯全体の画像だけでなく、歯を1本ずつ撮影しました。
い、1本ずつですって!?
ぴーこ
撮影時に口の中に小さな板のようなものを入れ、それを噛んで固定した状態で撮影するのですが・・・。
私は口の奥にものを長時間保持するのが苦手で、「オエッ」となりそうなのを必死でこらえました(涙目)。
デジカメで撮る写真は、口の中だけでなく普通の顔写真まで撮りました。
顔写真は正面と左右から。
しかも普通の顔している時と、笑顔の時。
(お、多すぎませんか先生・・・)

口の中に鏡を入れ、これに近い状況での撮影もありました。ちょうどカメラもこんな感じ。
他にも歯型を取ったり、かみ合わせのチェックや歯周ポケットの検査などをされました。
(歯型を取るときも「オエッ」となるのをこらえました。レントゲンよりも時間が長いのでしんどかった・・・)
これらの検査を2日にわたって行い(結構なボリュームです)、3日目に検査結果の説明と治療計画のお話がありました。
これで私の歯並びは治せることが確定しました。
私、歯列矯正ができる。
スタッフのお姉さんから説明を聞きながら、私は心の中で静かに喜びをかみしめました。(歯だけに)
やっと念願かなってコンプレックスとおさらばできると思うと、本当に嬉しかったです。
日本の歯科治療は遅れている!?
残念なことに日本の歯科治療は、アメリカに比べると2段階くらい遅れているのだそうです。
例えば、疲れてくると歯の奥がうずいて腫れたりした経験はありませんか?
虫歯が進行し歯の神経まで達してしまうとこうなることがあるのですが、その治療(根管治療)は日本では経験と感覚に頼るところが大きく、抜歯を選択しがちです。
細菌に汚染された根幹を徹底的にキレイにする作業は、簡単そうで難しい作業です。
考えてみれば、歯のこんな奥は肉眼では見えませんよね?
アメリカなど歯科治療が進んでいる国では、必ずマイクロスコープを使って確認しながら清掃し、できる限り患者の歯を残すように治療します。
▼▼ マイクロスコープとサージカルルーペ ▼▼


日本の歯医者さんでこのような治療を取れ入れている所は、そう多くないと思います。
根幹治療の違いはあくまでも一例ですが、他にも外国に遅れを取っている部分があるのだろうと思います。
どうして日本の歯科治療は遅れているのかしら?と素朴に疑問に思ったのですが、どうも日本の古い歯科治療体制と保険適用の有無が関係しているようです(素人である私の一方的な私見ですけど)。
日本人は手先が器用だと言われていますよね。
日本人が本気を出せば、きっと外国に負けない歯科治療システムが整った国にできると思います。
近い未来には、もっと進んだ歯科治療が日本のどこに住んでいてもできる国になっているといいなぁと心から思います。
信頼できる歯医者さんを探そう!
私は自分のガタガタな歯の見た目を恥じるあまり、歯が持つ本来の役割について考えたことがありませんでした。
「木を見て森を見ず」とはこのことですね。
近所の矯正専門歯科で断られたことをきっかけに、かみ合わせについて自分なりに勉強したことで私は信頼できる歯医者さんと巡り合うことができました。
そういえば私、過去の人生を振り返ると「人」には恵まれてきているんです。
10年経ったいま、2人の歯科医の先生に出会えて本当に良かったと思っています。
治療に納得いくかどうかは、信頼できる歯医者さん選びにかかっているのかもしれません。
歯列矯正はかみ合わせも大事だよ!
さて次回は、「矯正器具の取り付け」についてお伝えしようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。