【たんぽぽツアー】日本酒は灘五郷!2020年の新酒を楽しもう!

みなさま、こんにちは!
書人aldithです。
【たんぽぽツアー】月曜日の今日は子午線の通る兵庫県から!
1週間の始まりに明るい元気をお届けします!
北海道に住む、書人ねここさんから、バトンをいただきました!
札幌の魅力をこれでもかと語ってくれています!
個人的にはスープカレーと白い恋人が気になったのは内緒です。
本州で暮らしていたら知ることのできない、冬の北海道あるあるも楽しめます!
そんな前回のたんぽぽツアーは北海道観光ガイドでした。
今回のテーマは『お酒』
秋はあちこちの酒蔵に真新しい杉玉がぶら下がっています。
それは酒蔵からのこんな挨拶なんです!
新酒ができたよ~
おさけ
今回はこのおさけくんと一緒に、灘五郷の魅力をお伝えしたいと思います!
灘五郷って酒蔵がたくさんあるんだよ!
楽しめると思うので、いろいろ紹介したいと思ってます!
おさけ
最後まで、よろしくお願いいたします!
灘五郷って?
お酒が好きな方もそうではない方も、『灘五郷』という言葉は耳にしたことがあるでしょうね。
でも、『灘五郷』って何?って思うこともあるんじゃないでしょうか。
そんな読者様のために、『灘五郷』について説明させていただきますね。
説明っていっても、難しいことはないと思うよ。
トリビアネタなんかもあるから、楽しんでほしいな♪
おさけ
灘五郷ってどこにあるの?
引用:地酒net
『灘五郷』がどこにあるのか?
さっと応えられるあなたは、かなりの日本酒好きと見ました。
ええ、地元の人間である私も『灘五郷』がどこ?ってわからなかったんですから。
わかりにくい?
じゃあ、地図を用意したよ。
三宮から甲子園までの間に『灘五郷』はあるんだよ。
おさけ
上の絵図でわかるように、『灘五郷』は神戸市と西宮市にまたがって存在しています。
西から『西郷』、『御影郷』『魚崎郷』、『西宮郷』、『今津郷』という5つの郷があるので、『灘五郷』と呼ばれているのです。
この5つの地域にはそれぞれ特徴のある酒蔵が数多くあります。
だからこそ、日本を代表する酒どころとしても有名な地域になっているんですよ。
ちなみに、兵庫県は清酒の生産量が日本一です。
その中でも灘五郷は県内ナンバーワンの生産量といっても間違いないでしょう。
平成30年に全国で作られた日本酒の約27%が兵庫県だったんだよ。
110,391klなんだけど、どれだけの量かわからないよね。
一升瓶が40本入る酒樽が153万ほどできるっていればイメージできるかな?おさけ
引用:月桂冠
兵庫県で日本酒が多く醸造されているのは知っていたのですが、まさかここまでとは・・・
画像は鏡開きのものですが、ここで使われているような酒樽が153万・・・
なんだか気が遠くなりそうな数ですよね。
日本酒生産が日本一の理由
ここで兵庫県で日本酒生産が日本一になった理由をいうのを考えてみたいと思います。
日本酒生産に必要なもの、それは3つあるんです。
そして、兵庫県(特に灘五郷)にはその3つが絶妙のバランスで存在しているんです。
では、その3つを1つずつお伝えしていきますね。
理由その1:灘五郷には「宮水」がある。
おさけ
まず1つ目は『水』です。
「宮水」という言葉を耳にされたこともあるのではないでしょうか。
この「宮水」は酒造りには欠かすことができないものなんです。
「宮水」ってお酒を造るには必要なんだけど、飲むのには向いてないんだよ。
お酒の原料になるのに、不思議だよね。
おさけ
もっとも、飲用には向いていない(日本の飲料水のほとんどが軟水のため)とはいっても麹菌や酵母の栄養分となるので、酒造りには適した水だということがいえるのです。
灘五郷はこの「宮水」があるので、酒造りが盛んになったということもいえるんですよ。
理由その2:最高の酒米を手に入れやすい。
おさけ
日本酒生産に水と同じくらい大切なものが『米』です。
なかでも兵庫県産の山田錦は最高の酒米といわれています。
今では全国各地の酒蔵が求めている山田錦ですが、灘五郷は山田錦の生産地が近いので、古くからこの酒米ををお酒の原料としてきました。
日本酒の原料となるものは米や水、米麹というようにとてもシンプルです。
その原料のうちの水と米が揃っている灘五郷で酒造りが盛んになるのは当然のことかもしれませんね。
理由その3:丹波杜氏の技がある。
おさけ
いくら水と米が酒造りに適したものがあるといっても、それだけで日本酒が造れるわけではありません。
日本酒を造るには杜氏(とうじ)と呼ばれる職人が必要になってきます。
原料選びだけでなく、貯蔵や熟成といったすべての製造工程に責任を持っている。
この杜氏の中でも丹波杜氏は日本三大杜氏の一つとして有名なんです。
丹波杜氏の技術が硬水である「宮水」に適していたので、灘五郷には丹波出身の蔵人が多いんですよ。
最近は機械化が進んだ酒造りですが、灘の酒の味を決定する役割が杜氏にあるのは変わらないんです。
江戸時代から愛されてます
灘五郷の歴史は古いです。
室町時代には酒造りが始まっていたという記録もあるくらいです。
それが本当かどうかはわかりませんが、江戸時代には「灘の酒」は江戸で人気になりました。
江戸時代後期だけど、江戸で供給されていた酒の約8割が灘の酒だったっていう話もあるくらいだよ♪
そのころから、灘の酒って人気だったんだよね♪
おさけ
そんな灘五郷ですが、阪神・淡路大震災では白壁土蔵造りの酒蔵や赤煉瓦の酒蔵などが崩壊しました。
テレビのニュースなどで目にされた読者様も多いことと思います。
そんなこともありましたが、灘五郷は今でも日本一の酒どころとして、毎年日本酒を生産しているんですよ。
酒蔵巡りのおススメ7選
灘五郷には多くの酒蔵があります。
どの酒蔵もとても魅力的ですが、日本酒好きなら一度は酒蔵巡りってしてみたいですよね。
そこで、おススメの酒蔵をご紹介します♪
酒蔵そのものを見学できるところって少ないんだ。
でも、そういうところも紹介しているよ♪
どこも楽しめると思うから、お気に入りのところを見つけてほしいな♪
おさけ
【お願い】
新型コロナウイルス対応により、各施設については入場の制限、営業時間変更、臨時休園・休館などを行っている場合があります。
ご利用に関しては、各施設へ直接お問い合わせいただきご利用くださるようお願いします。
沢の鶴資料館
昭和53年に開館したんだ。
今までに100万人を越える人がここに来たんだ。
阪神・淡路大震災で一度崩壊しちゃったんだけど、日本初の木造免震システムをつけて復活!
今でも、伝統の灘の酒造りを伝える場所なんだよ。
おさけ
アクセス:
- JR「六甲道駅」より徒歩約20分
- 阪神「大石駅」下車 徒歩約10分
見学時間:10:00~16:00(入館は16:00まで)
休業日:水曜日、お盆(8月中旬1週間)、年末年始
住所:神戸市灘区大石南町1-29-1
TEL:078-882-7788
白鶴酒造資料館
大正初期に建造されたんだ。
昭和44年3月までは、実際に稼働していた酒蔵なんだよ。
ここにある500点以上の展示品は、酒造りの工程や当時の蔵人の生活までわかる貴重なものなんだよ。
利き酒コーナーもあるから、それも楽しんで欲しいな♪
アクセス:
- 阪神住吉駅下車徒歩約5分
- JR住吉駅下車徒歩約15分
- 阪急御影駅下車車で約10分
見学時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)
休業日:年末年始、お盆
住所:神戸市東灘区住吉南町4-5-5
TEL:078-822-8907
菊正宗酒造記念館
酒造りの情熱や伝統にまつわるこだわりがよくわかるところだよ。
国指定・重要有形民族文化財に指定されている『灘の酒造用具』や所蔵している小道具などが展示されているんだ。
この菊正宗は、業界随一の樽酒の生産量なんだよ。
使う木樽を自社生産にしているから、その生産工程を見学することも可能なんだ!
おさけ
アクセス:
- JR住吉駅より六甲ライナー南魚崎駅下車、徒歩約2分
阪神魚崎駅下車、住吉川沿いの遊歩道“清流の道”を南へ徒歩10分。
見学時間:9:30~16:30
休業日:年末年始
住所:神戸市東灘区魚崎西町1-9-1
TEL:078-854-1029
神戸酒心館(福寿)
江戸中期の宝歴元年(1751年)創業という歴史のある酒蔵なんだ。
ここで作られている福寿はノーベル賞の受賞晩餐会にも出されたことがあるんだよ♪
今も手造りによる酒造りを続けているんだ。
ここでは「しぼりたて」や純米酒などの試飲もできるんだよ。
おさけ
アクセス:
- 阪神電車「石屋川駅」下車、石屋川沿いに南へ徒歩約8分
見学時間:毎日11:00より(10名様以上はご相談ください)
休業日:年末年始
住所:神戸市東灘区御影塚町1-8-17
TEL:078-841-1121
浜福鶴 吟醸工房
酒造りの全工程を見学することができるんだ。
実際に醗酵するもろみの香りを体験することもできるんだよ。
ここでは限定のしぼりたて生酒を試飲することができるんだ。
おさけ
アクセス:
- 阪神電車「魚崎駅」より徒歩7分
見学時間:10:00-17:00
休業日:月曜日(祝日の場合は開館)、夏季休暇(盆休み)、年末年始
住所:神戸市東灘区魚崎南町4-4-6
TEL:078-411-8339
白鷹 禄水苑
戦前までの灘の造り酒屋って蔵元の住居と酒蔵が地続きになっているものが多かったんだ。
それを再現しているのがここ。
お酒の試飲だけじゃなくて、生活道具の展示もしているよ。
レストランやバーも充実しているので、ここまで紹介してきた酒蔵とはちょっと違うよね。
おさけ
アクセス:
- JR「西宮駅」より徒歩約15分またはJR「さくら夙川駅」より徒歩約20分
見学時間:11:00~21:00※各施設により異なる
休業日:第1・3水曜日
住所:西宮市鞍掛町5‐1
TEL:0798-39-0235
日本盛 酒蔵通り煉瓦館
ここは日本盛の工場敷地内にあるんだ。
目指しているのはお酒による心と体のリラクゼーション空間。
絞りたての吟醸酒や純米酒、原酒の利き酒コーナーがあるんだ。
原酒を味わうのは滅多にできないと思うから、日本酒が好きな人なら心ゆくまで堪能することができると思うよ♪
おさけ
アクセス:
- JR「西宮駅」より徒歩約15分
見学時間:10:00~21:30(最終入場20:30)
休業日:毎週火・水曜日、12月31日、1月1日
住所:西宮市用海町4-28
TEL:0798-32-2525
酒蔵探訪はどうやればいい?
灘五郷にある酒蔵に行きたいけど、どうすればいい?
そんなことを思う読者様もいるでしょう。
さきほど紹介したアクセスも公共交通機関しか紹介しませんでした。
酒蔵では日本酒の試飲ができるからね。
お酒は飲んだら、車は乗るな。
これは常識だよね♪
おさけ
では、公共交通機関でお得になる方法はないのか?
それも探してみましたよ♪
阪神電車1dayチケット
引用:阪神電車
日本一の酒どころ、灘を巡ろう!
ということで、阪神電車が発行している区間内なら1日乗り降り自由っていうチケットだよ♪
酒蔵巡りをするときには便利なチケットじゃないかな?
おさけ
このチケットは、発売期間・有効期間ともに2020年10月1日~2021年5月9日まで。
有効期間内の1日、阪神電車全線と神戸高速線全線の乗り降りが自由になっています。チケットは大人のみで1枚900円。
これがあれば、各駅で切符を購入するという必要がないので、ストレスなく電車に乗ることができますよね。
オンラインイベント
灘五郷の酒蔵巡りはしたいけれども、コロナが不安・・・
そう思う読者様が多いこともわかっています。
そして、昨今はイベントの自粛や中止も多いですよね。
せっかく楽しみにしていたイベントが中止になってしまった・・・
これはとてもショックなことですが、今ではその代わりにオンラインでのイベントが盛んになってきました。
今年(2020年)は灘五郷のある神戸市でオンラインコンテンツが登場したんだよ!
おさけ
このオンラインコンテンツでは例年開催されている「スタンプラリー」をデジタル化したり、オンラインコンテンツでの発信もしています。
また、蔵元と乾杯!ということでオンラインでの利き酒会なんてものもあるんですよ。
すでに販売終了していますが、12の蔵元が集まった「灘の酒蔵探訪」スペシャル飲み比べセットというものがありました。
それを片手に集まろうというものですが、このスペシャル飲み比べセットがなくても参加できるので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょう?
利き酒師がMCなので、興味深いお話がきけると思いますよ♪
開催日時は3回。
11月7日(土曜)、11月14日(土曜)、11月23日(月曜・祝日)
3回ともスタートは14時から、MCは漫才師「にほんしゅ」だよ♪
おさけ
日本酒は灘五郷!2020年の新酒を楽しもう!のまとめ
『灘五郷』のことをいろいろとお伝えさせていただきました。
今回の記事の内容を簡単にまとめてみますね。
- 『灘五郷』は『西郷』、『御影郷』『魚崎郷』、『西宮郷』、『今津郷』という5つの郷がある。
- 日本でも有数の酒どころとして有名。
- いろいろな酒造メーカーの酒蔵巡りを楽しむことができる。(ほとんどの酒蔵が無料)
- オンラインコンテンツでの利き酒会などが企画されている。
おさけ
灘五郷にはここで紹介した以外の酒蔵もたくさんあります。
お気に入りの日本酒の酒蔵が灘五郷にある!という場合、見学できるかどうか確認してみるのもいいですよね。
また、ここではアクセスとして公共交通機関しかご紹介しませんでした。
たしかに駐車場を完備している酒蔵はあります。
でも、神戸の街中といってもいい場所なので、交通量も多いですし、試飲するので飲酒運転になってしまいます。
私の妹が灘五郷に住んでいますが(夫婦揃って日本酒好き)、この時期は散歩を兼ねてあちこちの酒蔵にお邪魔するそうです。
そういうことを考えるとのんびり散策しながらというのもいいですよね。
今回、おススメした酒蔵(白鶴酒造や菊正宗)の近くには明治の文豪、谷崎潤一郎が住んでいた住宅(倚松庵と言います)もあるんです。
名作『細雪』の舞台にもなったので、興味がある方はのぞいてみるのもおススメですよ!
いろいろと『灘五郷』の魅力をお伝えしてきました。
まだまだ、いろいろなことがあるのですが今回はこのあたりにしておきます。
さて、来週のたんぽぽツアーは書人narumiさん!
narumiさんは製薬系のOLをしながらライターをしているという(最近ではWebデザインやマーケティングの勉強もされているとか)パワフルな方です♪
それだけではなく、コスメコンシェルジュという資格まで持っていらっしゃるというほど「コスメが好き♪」という方です。
そんなnarumiさんが、長野県の魅力をお届けしてくれます。
私の中で長野県と言えば信州そばなのですが、それ以外にも魅力がいっぱいありそうですよね。
長野県にまつわるいろいろなことが聞けると思うとホントに楽しみです♪
narumiさん、よろしくお願いしまーす!
そして、次のたんぽぽは、11月2日月曜日公開です。
新しい一週間のはじまりに笑顔になる旅物語をお楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。