重曹とビネガーを使った人や動物にも優しいナチュラル掃除のススメ!

こんにちは!Ogataです。
もう11月もあと数日、至る所でクリスマス関連やお正月関係の物を目にしたり耳にしたりしますね〜。
11月が終わるとあっという間にクリスマス、そして年末です!
11月、12月は何かと慌ただしい日々が多くて、気がつけばもう大晦日数日前!?なんてことも。
そして大慌てで大掃除を始める…それは、以前の私です(笑)。
大掃除の時って、いつもよりもしっかり掃除をするから洗剤もついつい強力な物を使ったりしますよね。
そうすると手が荒れて困るとか、洗剤が目にしみて辛いとか、掃除の時や後の臭いなどで具合が悪くなるという目にあった事はありませんか?
以前の私は全てに当てはまり、大掃除は本当に大変な事でした。
もともと洗剤などに弱いため、結婚後は毎日の家事で手あれが酷くガサガサのボロボロ(独身時代はハンドクリームなんて使ったこともなかったのに!)。
せっかくお正月にお洒落をしても大掃除で手荒れに拍車がかかり、手はさらにボロボロの状態でした。
「人間の私でこんなに影響を受けるのに、動物にとってはもっと悪影響だったりするんじゃないかな…」
当時2匹の猫を飼っており、私は猫達の事も心配になりました。
「猫への影響も勿論だし、毎日している家事でこんなに手荒れしているのに、それをこの先何十年も続けていくのは怖すぎる…!」
こうして私は手も荒れない・目にも染みない・嫌な匂いもない・何よりも人やペットに優しい「ナチュラル掃除」に切り替える事にしました。
今回、私がお話するのは「年末の大掃除でも大活躍!重曹とビネガーを使ったナチュラル掃除のススメ!」です。
どうぞ、お付き合いくださいね。
もくじ
重曹とビネガー(酢)は人や動物にもとっても優しい!
ナチュラル掃除の2大必需品「重曹」&「ビネガー」。
ほとんどの方が聞いたことのある重曹とビネガー。もっと分かりやすく言うと重曹と酢です。
はい、調味料として売られているあの「酢」です。
重曹も料理に使われる事があり食料品販売店やドラッグストア等で購入できるので、2つとも馴染みの深いもの。
重曹は食塩を電気分解したものに、二酸化炭素を加えて作られます。酢は穀物や果実を原料にした醸造酒を、酢酸発酵して作られます。
だからこそ、ヒトにもペットにも優しいお掃除をする事が出来るんです。
化学物質は現代生活から切り離せる?
一般的な洗剤を使えば、効果が強いですから「早く」「楽に」掃除をする事が出来ます。
ですが、その一般に売られている洗剤の類には「化学物質」が多く含まれています。
自然界に存在しない化学物質の中には、病気を引き起こす原因となったりと人体にとっては「毒」となり得る物もあります。
ですが、化学物質全てがそうというわけではありません。
またこの現代社会では、切っても切り離せない物ばかり。
身の回りだけでもこの様なものが挙げられます。
- シャンプー、リンス、ボディーソープ
- 食器洗剤、洗濯洗剤、漂白剤
- 香水、化粧品、歯磨き粉、毛染め剤、生理用品
- 壁紙の接着剤、カーペット、畳、家具等
普段口にしている食品に使われている「食品添加物」にも化学物質が存在しています。
着色料・香料や保存料、酸化防止剤など色々あります。
もちろん食品添加物の中には天然の物もありますし、全てが身体に悪いものというわけではありません。
日本国内で使用される食品添加物にはきちんとした厚生労働大臣が設けた基準で決められています。
けれど本当に多くの物に、様々な化学物質が使用されています。
現代の生活から完全に取り除くことはほぼ不可能といっても過言ではないでしょう。
でも、だからこそ「重曹・ビネガー」という身体に無害の物を使ったやさしいお掃除、始めませんか?
重曹とビネガー(酢)ってどんなもの?
それぞれの特徴は以下のようになります。
別名「重炭酸ソーダ」。 ナトリウム化合物の1つで弱アルカリの性質を持っている。 働き:酸性汚れを中和する。 細かい柔らかい結晶構造の粉状のため研磨作業ができる。 熱や酸性で発泡・膨張するので汚れを浮かせて落とす事ができる。 水に溶かすと水垢などの汚れが落ちやすくなる軟水になる。 酸性の匂いを中和して消臭する。
世界に数千種類あると言われるビネガーは、水素イオン(酸)を含むので結晶性の落としにくい汚れにも効果を発揮する。 働き:常温では静菌といった菌を押さえ込む働きがあり、70℃以上に加熱する事で大半の雑菌を死滅させる事が可能。 重曹や石鹸を使ったお掃除の後にスプレーして拭き上げるとアルカリ分を中和し綺麗に仕上げることができる。 アルカリ性の臭いを中和して消臭する。
重曹とビネガーにはそれぞれ得意とする汚れのタイプがあり、それらに対してはすごい効果を発揮します。
ナチュラル掃除には基本の重曹とビネガーのほかに、「石鹸」や「酸素系漂白剤」「エタノール」を用いる事もあります。
これらの状態を変化させたり組み合わせる事で、もっと強力な汚れ落としの効果を発揮する事ができます。
お酢の匂いが気になる方は、効果はほとんど変わりませんので代わりにクエン酸を用いてもOKです!
ただ、重曹にしてもビネガーにしても使うところを間違えるとびっくりするほど効果がでません。
きちんと向き不向きを把握して使う様にしましょう。
重曹とビネガー、それぞれが対応できる汚れ
次に、重曹と酢の基本的な使い方を紹介します。
家の中の汚れというのは大きく分けて「中性〜酸性」と「アルカリ性」に分かれています。
さらに「結晶化した汚れ」もあります。
これらの汚れには、それぞれに適した掃除方法で対応します。
- 油汚れ・・・主にキッチン周りに発生する厄介な汚れです。
- 焦げ付き・・・うっかりやってしまいがちな食べ物の焦げ付き等です。
- 生ゴミ臭・・・人間が嫌だと思う臭いのひとつで酸性の性質を持つ分子です。
- 手あか・・・人間の皮脂・脂肪酸・タンパク質・ほこり等がまざった汚れです。
- 汗・・・人間の水分・塩分・タンパク質等からなり、臭いも発生しやすい汚れです。
- 石鹸カス・・・石鹸と水に含まれるミネラル、人間の汚れが元の汚れです。
- 湯あか・・・大量の石鹸カスからなるぬるつきのある汚れです。
- ほこり・・・衣類・ファブリック・人間、砂埃やダニ・花粉などからなる汚れです。
- 魚の生臭さ・・・生ゴミ臭の中でも特に強烈な生臭さは、時間が経つとさらに臭くなります。
- タバコの副流煙・・・強アルカリ性のアンモニアを主成分としたタバコの臭いは重曹でも消臭しきれない強敵です。
- トイレのおしっこ臭・・・尿自体は弱酸性や弱アルカリの両方の性質があり、壁や床に飛び散った尿が時間の経過と共に強烈なアンモニア臭を発します。さらに飛び散りに微生物が発生すると別の嫌な臭いも発生します。
- 水アカ・・・水道水に含まれる微量のミネラル分が、水の蒸発後に二酸化炭素と結びついてできる、非常に硬い堆積物です。
- 尿石・・・尿に含まれる成分と便器の中の水が結びついてできる汚れで、主にリン酸カルシウムの結晶です。
など、それぞれの汚れは性質で分かれています。
重曹・ビネガーのそれぞれの場所別の使用方法
では具体的に、どのようのに使用するのか話を進めていきましょう!
掃除の前にこれらのものを用意します。
- 重曹スプレー…200mlの水に小さじ2〜3杯を溶かし、スプレーボトルに入れます。
- 重曹ペースト…重曹2:水1の割合で作るペーストです。
- ビネガースプレー…ビネガーの原液を水で2〜3倍に薄めてスプレーボトルに入れます。
- スポンジ・古歯ブラシ・古布(適当な大きさにカットしたもの)…磨いたり、拭きあげに使用します。
生ハーブ・ドライハーブ・精油を使って香りのついたビネガーを手作りすると、掃除の時にとても良い香りが残るのでオススメです。
〔生ハーブ・ドライハーブでの作り方〕
容器にハーブを入れて、70℃に温めたビネガーを入れて10日〜2週間おくと香りの成分が移って完成します。
生ハーブの場合は温めたビネガーで殺菌を必要とするので耐熱性・耐酸性の容器にしてください。
ハーブの種類や量はお好みで作れます。
〔精油での作り方〕
ビネガー200mlに対して精油は8滴以内で、それ以上増やしても効果は強くならないです。
混ぜてすぐに使う事ができます。
精油の場合は、ビネガーに溶けないので使う前によく振ってからご使用ください。
精油について、書人「ねここ」さんの書かれた記事もぜひご参考にどうぞ!
掃除箇所はエリア別にご紹介してきます。
キッチン
換気扇…外したパーツ全てに重曹スプレーをします。
しつこい汚れには重曹ペーストを塗ります。
スポンジで磨きビネガー水をかけて拭き上げます。
コンロまわり…重曹スプレーをして、古歯ブラシで磨き、水で洗い流します。
シンクまわり…シンク全体に重曹を振りかけ、スポンジや古歯ブラシで全体を磨きます。
重曹を洗い流し水気を拭き取った後、ビネガー水をスプレーします。
こびりついている水垢があったらティッシュにビネガー水を含ませて貼り付けラップで蓋をします。
30分〜2時間程で水垢が緩まるのでスポンジやブラシで磨いてください。
魚焼きグリル…スポンジに重曹ペーストを塗り、網と受け皿をくまなく磨き、水で洗い流します。
臭いもスッキリ取れますよ。
食器棚…ビネガー水を含ませた布で隅々までしっかり拭き上げてください。
しつこい汚れには重曹ペーストで磨いてからビネガー水で拭き上げてください。
冷蔵庫…重曹水を含ませた布で拭いた後、ビネガー水をスプレーし拭き上げてください。
大掃除の際にはパーツを外してやる事をお勧めします。
壁や床…重曹水をスプレーして拭き上げ、続いてビネガー水もスプレーしもう一度拭き上げてください。
普段は壁は重曹水、床はビネガー水だけでもOKです。
キッチン家電…〔電子レンジ〕耐熱容器に水1カップと重曹小さじ2を入れて約1分加熱します。
蒸気が充満する事で汚れが緩むので、最後にビネガー水をスプレーして拭き上げます。
〔オーブン・トースター〕全体は重曹水で拭き、汚れが酷いところは重曹ペーストで磨き拭き取ります。
〔炊飯器〕外側と内フタは重曹水で、内側はビネガー水で拭き上げます。
やかん…全体に重曹ペーストを薄く塗りラップでぴったり覆って30分〜1時間程パックします。
スポンジで磨いて水で流せばピカピカです。
ふきん…ぬるま湯に食器用洗剤を少量溶かしふきんを洗います。
一度すすいで絞ったふきんにビネガー水を全体に吹き付けて乾かします。
汚れが酷い場合は重曹水で煮沸します。
まな板…重曹ペーストを全体に塗り手で磨きます。
重曹ペーストの上からビネガー水を吹きかけ発砲させてからスポンジで磨き、水で洗い流します。
鍋・フライパン…焦げ付きがある場合はまず少量の水を鍋やフライパンにいれてお湯を沸かします。
沸騰したら火を止め、重曹1/2カップを入れて一晩放置します。
朝になったらスポンジで磨いて仕上げます。
リビング
カーペット・じゅうたん…掃除の時に全体に撒いてしばらくおきます。
その後、掃除機でしっかりと吸い取ります。
目立つ汚れには重曹ペーストを塗り5分程おいたらビネガー水で中和しながら拭き取ります。
フローリング…フローリング用のモップにビネガー水をスプレーし軽く含ませ、フロア全体を拭きます。
取れない汚れにはカーペットと同様の取り方をします。
(むくや白木の場合、水気は大敵なのでビネガー水はごく少量で行います。)
畳…基本的に乾拭きになります。
重曹を使うと変色してしまいますので注意してください。
壁・天井…はたきなどで埃を払ってから、材質別の方法で拭き掃除します。
〔ビニール壁〕ビネガー水をスプレーして拭き取ります。
〔布壁〕基本的は乾拭きです。気になる汚れは消しゴムで落とします。
〔土壁〕ビネガー水で湿らせた布で軽く叩くように拭きます。
〔しっくい〕土塀と同じくビネガー水で湿らせた布で軽く叩くように拭きます。汚れは消しゴムでこすって落とします。
家具…ビネガー水で拭き掃除が基本になりますが、手垢が気になる場合は重曹ペーストで擦り汚れを落としてからビネガー水で仕上げます。
家電・照明…照明は必ず電源を切ってから、ビネガー水を少量含ませた布で拭き掃除します。
汚れが気になる細かな部分は、重曹水を含ませた綿棒などで拭き取ってからビネガー水で仕上げます。
窓まわり…ビネガー水を全体にスプレーし、濡れた布で拭き取ります。
ガラス専用の布やスクイージーがあるときれいに仕上がります。
汚れが気になる場合や網戸には新聞紙を貼り付けてそこにビネガー水を吹き付けて5分程パックします。
網戸はパック後、重曹水を含んだ2枚の布で挟みながら拭き上げます。
サッシやレールはビネガー水で隅々まで拭き上げます。
細かなところにはビネガー水を含ませた綿棒が便利です。
サニタリースペース
バスルーム…スポンジや古布に乾いた重曹をまんべんなく振りかけ、そこにビネガー水を吹き付け発砲させます。
その泡を使ってバスルーム全体を優しく磨きます。
水で洗い流した後にバスルームの四隅とシャワー付近にビネガー水をかけておけば菌の繁殖を防ぐ事ができます。
最後はしっかり乾かしましょう。
トイレ…ビネガー水をスプレーして布かトイレットペーパーで拭き上げます。
トイレットペーパーを使うとそのままトイレに流せるので便利です。
タンクの中には重曹を1カップ寝る前に入れて翌日流せばタンクの中はもちろん便器の内側もパイプの中もきれいになります。
洗面所…鏡・洗面台はビネガー水を吹きかけ拭き上げます。
洗面シンク内は重曹を振りかけ古布で優しく磨き水で流します。
排水口・蛇口周りはビネガーの原液をティッシュにたっぷり含ませ30分〜2時間以上、可能であれば一晩おいてから古歯ブラシに重曹ペーストをつけて磨き水で流せば完了です。
洗濯機まわり…外側はビネガー水をかけて拭きあげればOKです。
洗濯槽の中の掃除は「酸素系漂白剤」を使用します。
- 洗濯槽満杯にぬるま湯を張り酸素系漂白剤を2カップ入れ10分程「洗う」設定で回し、排水せずにそのまま一晩おきます。
- 翌朝再度10分「洗う」で回し排水します。
- 再び満杯に水を張り「すすぎ」設定で2回すすぎます。
- 終わっても排水をせずに1時間ほど放置すると汚れが浮いてくるので古布をいれて一度すすぎをして布に汚れが吸着したら排水します。
- 最後にしっかり乾かして終了です。
玄関・ベランダ
玄関…〔たたき〕重曹をまき、ほこりと一緒にホウキで掃きます。
ビネガー水を全体にスプレーし、古布で拭き上げます。しつこい汚れには重曹ペーストを使って擦り、ビネガー水で仕上げます。
〔玄関ドア〕ビネガー水を含ませた布でしっかり拭き上げます。手垢などの汚れには重曹ペーストを塗って拭きます。
〔下駄箱〕重曹水を含ませた布でまず拭き、次にビネガー水を含ませた布で拭き上げます。
ベランダ…〔床面〕重曹をまんべんなくまき、ほこりと一緒にホウキで掃きとります。
頑固な汚れには重曹ペーストを使用して、ビネガー水で拭き上げます。
〔室外機〕予めエアコンは電源を切ってください。ビネガー水を含ませた布で拭き上げます。
〔手すり・物干し竿〕ビネガー水を吹きかけ、きれいに拭き上げます。
子供のもの
ぬいぐるみ…大きめのポリ袋にぬいぐるみをいれて重曹を振りかけ、袋の口をしっかり縛ってから大きく振ります。
15〜20分程おいたら袋から取り出し掃除機で吸い取り、仕上げにお湯を含ませた布で拭きます。
匂いや埃がとれてすっきりキレイになります。
おもちゃ…プラスチックのおもちゃなどは重曹水で湿らせた布できれいに拭き取ります。
壁に貼ったシール・落書き…壁が水に濡れても大丈夫な素材であれば、重曹水をスプレーして拭き取ります。
シールは重曹ペーストを古歯ブラシにつけて壁とシールの境目あたりから馴染ませながら、少しずつシールを剥がしていきます。
まとめ
重曹とビネガーを使ったナチュラル掃除のススメはいかがでしたでしょうか?
- ナチュラル掃除には基本的に重曹・ビネガーを用いる。
- 汚れの種類は大きく分けて〔中性〜酸性〕〔アルカリ性〕〔結晶化〕の3種類
- 重曹水・重曹ペースト・ビネガー水など汚れごとに使い分ける。
- キッチン、リビング、サニタリースペース、玄関・ベランダ、子どもの物など場所や物によって使う物も使い方も異なる。
というのを、本当に簡単にですがご紹介させていただきました。
現在の我が家にいる5匹の猫は幸いにもみな健康で過ごせています。
猫は、生物毒(虫とか蜂の毒ですね)にはそこそこ耐性があるのだけれど、人が使う洗剤などに対してはあまり強くないそうなのです。
猫も我が家では大切な家族です。
普段の掃除に使用するからこそ猫に影響が出ないように、なるべく身の回りにあるナチュラルなもので掃除をする様に心掛けています。
もちろん人間にだって、なるべくなら害のないものが良いですよね。
小さなお子さんを持つ方達にも、是非オススメしたいこの「ナチュラル掃除」。
この掃除は本当はもっと奥深く、様々な組み合わせや使い方をする事で、もっとバリエーション豊かな掃除をする事ができます。
そのお話は、またの機会に。
今回の掃除方法でも、今時期から始めれば年末の大掃除もすっごく楽になるのでぜひ実践してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。