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〇〇すれば健康に!?健康情報との上手な付き合い方を管理栄養士が解説!

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博士号(医学)もちの管理栄養士、ペーパー保育士です。病院栄養士や大学教員を経て、フリーランスで活動しています。 読んでくれた方の心がちょっと軽くなるような情報発信ができるようなライターを目指しています。
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好きな有名人が「健康のために〇〇をしている」と言っていると、つい試したくなりますよね。

 

私が管理栄養士として生活習慣病の治療を主としたクリニックに勤めていた時にも、“来院する患者さんが、皆さんそろって同じ食材を食べている”という現象を時々体験しました。

 

~医師診察前の問診の場面~

今朝何食べました?

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〇〇とバナナ

Aさん

最近朝ごはん食べるようにしたのよ。バナナ

Bさん

・・・さては今度はバナナだな!

もも

 

3人目くらいであれ?と気づき、

「これ流行っているんですか?」と聞くとたいてい、「テレビでやっていたよ」と教えてくれます。

(患者さんに健康情報を教えてもらうなさけない管理栄養士。でも患者さんの方がよっぽど健康になる食べ物には敏感なんです!(言い訳))

 

ちなみにこのやり取りは「朝バナナダイエット」が流行ったときのことです。

一時は店頭からバナナが消えたほどでしたが、その後「ダイエット法」として定着していないことからも、ただのブームであったことがわかります。

 

このような「〇〇は健康に良い!」は定期的に流行りますが、結局効果はなく、一過性のブームとして終わることがほとんどです。

なぜこのようなブームは起きるのでしょう?

そして、どうして私たちはそれにのせられてしまうのでしょう?

 

そこで今回の記事では、健康情報と向き合ううえでこれだけは覚えておきたいことを解説します。

あなたやご家族の末永い元気を守るために、必読です♪

 

〇〇だけすれば健康、は残念だけれどありえない!

結論から言います。

「これだけ食べればいい」という食べ物はありません。

ダイエットでもそうですし、肌がきれいになるとか血液がサラサラになるとか、健康を向上させる全てにおいて、

「これだけ食べればいい」という食べ物はありません。(大事なので2回言いました。)

 

では、テレビや雑誌の情報はウソ?

いえいえ、そういうわけでもないんです。(たまに全くの誤情報もありますが。)

 

「〇〇は身体にいい」の根拠として挙げられるのは、いつも特定の栄養素だったり、機能性成分といって栄養素ではないけれど、特定の健康効果が期待できる食品中の成分です。

 

定期的に起きる納豆ブームを例にとってみましょう。

「納豆は血液をサラサラにする」点が注目されて報道されることが多いです。

これは納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」という機能性成分に血栓を溶かす働きがある、というところからきています。

 

でも面白いことに、血液をサラサラにする「ワーファリン」というお薬を服用している患者さんは、「血液を固める働きがあり薬の効果を弱める」納豆を食べられないんです。

 

あれっ言ってること真逆じゃない!?

あなた

そうなんです。というのも、納豆にはビタミンKも豊富に含まれています。
ビタミンKには血液を固める(けがをしたときに出血がとまるなど)働きがあるんです。
(ビタミンKには、骨をつくるのを助けるなど他にも色々と働きがありますが、今回は省略します)

もも

すなわち納豆には、「血液をサラサラにするナットウキナーゼという成分が含まれると同時に、全く真逆の働きをする血液を固めてくれるビタミンKという成分が含まれている。」というわけなのです。

さらに言えば納豆はそもそも良質な高たんぱく食品ですし、納豆菌は腸内環境を整える働きがあるし・・・なんていう風に、特徴をあげだしたらキリがないんです。

 

つまり、

ひとつの食品には、さまざまな栄養素や機能性成分が含まれているので、そのひとつひとつの働きだけ見て身体にいいとか悪いとか言ってもあまり意味がない!

ということなのです。

 

だって、特定の食品を食べることで健康問題が本当に解消されるならば、

  • とうぜん薬になるはず
  • 生活習慣病患者さん、いなくなるんじゃない?
  • みんなお肌はつるつるハッピー

のはずですが、残念ながらそうはなっていません。

 

ナットウキナーゼの働きはもちろん本当ですが、納豆には他の栄養素も含まれているし、納豆を好き・よく食べるという方はそもそも健康志向ということもあります。

一つの成分だけを見て健康を語ることはできないのです。

 

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「〇〇だけすれば健康」情報がたくさん出回るワケ

 

納豆を例に挙げましたが、他にもりんごダイエット、キャベツダイエットなどの単品ダイエット法や、「生野菜を食べて酵素をとるとよい」など、数々のブームがありましたよね。

それでは、なぜこんなにも「〇〇だけすれば健康」は流行するのでしょうか。

 

実は私が管理栄養士を目指したきっかけの一つに「高校生の時にダイエットにはまったこと」があります。

りんごダイエットもしたし、カレーダイエットなんてものも経験済みです(笑)。

当然やせませんでした(今思えばやせる必要さえなかった)。
私の場合は、栄養学に興味を持ったので、結果オーライなのでしょうか(苦笑)

もも

この実体験からと、患者さんからの声でも確信しています。

「これだけ食べればいい!」「これだけやればいい!」というのは楽なんです。

そして、メディアも「〇〇を食べればいい!」はインパクトが大きくてウケるし、特定の食材が売れるからどんどん流すのです。

 

だって、こんな単品ダイエットに頼らなくても「やせられる方法」「生活習慣病になりにくい食生活」は、昔から言われているんです。

  • 食べたエネルギー(カロリー)が使ったエネルギーを下回れば体重は減る
  • 食べすぎには気を付けよう、よく噛んでゆっくり食べよう
  • 5大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル)をバランスよく食べよう
  • お菓子やお酒はなるべく控えよう
  • しっかり運動をしよう

でもこれすごく大変じゃないですか。

献立に頭を悩ませないといけないし、好きなものを食べすぎたら罪悪感が湧くし、毎日運動するなんて大変・・・。

しかも「食べない」はネガティブな行動だけれど、「これを食べればいい」はポジティブな行動な気がしますよね!

もも

 

美人のモデルさんが「私は3食バランスよくしっかり食べて運動しています!」と発信しても、

ほとんどの人は「そうなんだ!私もやってみよう!」ではなくて、
「いやあなたはそれが仕事だから出来るんでしょう。」と冷めた目で見るだけでしょう。

 

つまり、楽して健康になりたい私たちと、インパクトを与えたいメディアの利害が一致しているのが「〇〇を食べればいい」系の報道なのです。

SNSなら、特定の商品が売れればその分インフルエンサーが儲かるからでしょう。

 

そう思って、ぜひ一歩引いた目で、健康情報を見てみてくださいね。

 

信じていいのは誰の情報?

 

病気の治療は、医師にだけ許されています。
これは、医師免許は国家資格の中でも「業務独占」という位置づけにあるからです。

病気のことは医者に聞く、実にシンプルでわかりやすいです。

 

一方、栄養の専門家である管理栄養士という国家資格は「名称独占」なので、実は栄養の話自体は誰でもできるのです。

都道府県知事から与えられる「栄養士」という免許もありますし、「栄養〇〇」「食育〇〇」「食生活〇〇」といった民間資格も多くあります。

アスリートや有名人が栄養の話をすることもしばしば。

とても分かりにくく、誰の情報を信じていいか混乱しますよね。

 

栄養のことは「どうぞ管理栄養士に!」と言いたい反面、理想論だけを並べる管理栄養士がまだまだいるのも否定できません。

「子どもの健診で管理栄養士に相談したけれど全然わかってもらえず、ママ友のアドバイスに救われた」なんて話もよく聞きますよね・・・。

それでも、ほとんどの管理栄養士は日々あなたに寄り添った話ができるべく勉強を積んでいます!ぜひ信頼できる管理栄養士を見つけてくださいね♪

もも

 

そこで今回は、管理栄養士から見て、健康情報を受けとるにあたり「こんな人は怪しいよ!」というポイントを2つご紹介します。

  • 「米は炭水化物だから」など、ひとつの食品にさもひとつの栄養しかはいっていないような言い方をする人
  • 「これだけすれば大丈夫」と限定的・断定的な表現をする人

この2つは要注意です!!

 

「米は炭水化物だから」など、ひとつの食品にさもひとつの栄養しかはいっていないような言い方をする人

このように言う人は、控えめに言って基本的な栄養に対する知識が不足しているので、話は半分程度に聞いた方がいいでしょう。

冒頭からお話しているように、一つの食べ物にはさまざまな栄養素や成分が含まれています。

本当の専門家なら、「米は炭水化物を“多く含む”食べ物」だと言います。

一見言葉遊びのように思えますが、専門家にとってここは見逃せないポイントです。

 

例えば、実は米にはたんぱく質だってそれなりに含まれています。

腎臓の悪い患者さんではたんぱく質の制限があるので、肉や魚などをなるべく多く食べられるよう、米に関しては低たんぱく米の利用を勧めることがあります。

 

このように食品中の栄養素は、それだけで健康を語ることはできないけれど、見逃すこともできないことが多くあるのです。

専門家として栄養を語るなら、その基本を理解できていることが必須です。

 

「これだけすれば大丈夫」と限定的・断定的な表現をする人

年齢・性別・体格・性格・生活習慣・社会的環境が完全に一致する人はいません。

好きな食べ物・苦手な食べ物・食べられる量・速さ、やっぱり違います。

ですので、食事の世界に「これだけすれば大丈夫」が存在するはずはないのです。

 

もちろん「こうするといいよ」という基本的な指針は上でもお伝えしているとおりですが、そこに至るまでのアプローチは、10人いたら10人が違って当然なのです。

 

そこをきちんと配慮した発信(こういうバックグラウンドを持つ人がこうしたら、良かった)が出来ていない人の情報を信じて実践すると、結局続かなくて無駄に挫折感を味わいかねないので気を付けてくださいね。

 

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好きなものをほどほどに食べてHAPPYな食生活を♪

 

今回の記事では、健康情報への向き合い方をお伝えいたしました。

 

  • ひとつの成分だけを見て、健康を語ることはできない。
  • 「〇〇するだけ」は楽なのでやりたくなる。メディアもその方が儲かるので発信する。
  • エセ栄養の専門家には要注意

 

 

「〇〇だけ食べて健康になる」ことはありませんが、逆に「〇〇は食べてはいけない」も(毒は別として)ありません。

そのうえで、今の食生活が気になるという方は、

あなたがHAPPYな食生活を送るために「これは食べたい」は尊重し、「ここは変えてもいいな」と思えるところから変えていくことが大切です。

専門家の情報を信じる場合には、あなたの「食べたい思い」を大切にしているかというのをぜひポイントにしてみてくださいね。

 

食べることって楽しいですよね!

今日もあなたのご飯がHAPPYでありますように。

 

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