ママでもランニングで生き生き!女性のからだと家族との暮らし

こんにちは、haruです。
人生のターニングポイントに「自分の好きなこと」を諦めた経験はありませんか?
- 結婚
- 妊娠
- 出産
- 介護
- 転職
年齢、性別に関わらず、思わぬ展開があるのが『人生』
男性の育児参加や家事参画、男女ともに大切だとされている「ワークライフバランス」も声高に叫ばれて久しいですが、他人事と思わずに自分たちも積極的に考えていきたいトピックスですよね。
『さまざまな環境・立場の中で”自分自身の好きなこと”を楽しむために大切なことは何か』
今回は「パパ・ママでも夢を叶えたい」とご家族でランニングにチャレンジしたきいろさんご夫妻と、夫婦で豊かに暮らすことを心掛けている私、haruと夫の計4名による座談会の様子をお伝えします。
「ランニング」という共通の趣味を通して、家族が、夫婦が、どのように変化していくのか。
ご自身の暮らしを振り返りながら、一緒に考え、お楽しみいただけましたら嬉しいです。
ママがランニングを再開!産後の女性のからだと家族の支え合い
なにげない日々のお話をする中で、私の夫との共通の趣味であるランニングを「もう一度再開したい」というお気持ちを持ちはじめた、きいろのはなさん。
三人の子育て真っ最中のママが、楽しくランニングを始めるにはどうすればよいのか。
お話をしていく内に、だんだんと見えてきたのは次の2つのポイントでした。
- 『女性のからだを夫婦で理解し合う必要』
- 『お互いを尊重し、それぞれが楽しい人生を歩むスタンス』
そこでそれぞれの夫にも参加してもらい、よりより家族の暮らしを模索する座談会が始まりました。
まずは「産後ラン」の観点からお話をしていきます!
▼前回のきいろのはなさんの「ママでもランニングを諦めず」輝く毎日のためのお話はコチラ。
座談会参加者 自己紹介
〇kiiro〇
4歳・3歳・0歳の子育て奮闘中のママ。
スポーツ大好き、自称健康おばけ!?
kiiro
●dai●
kiiroさんのだんなさま。
おこさまとの時間も大切にしたいと育休を取得!
dai
◇haru◇
夫婦ふたりでバランスのよい暮らしを実践中。虚弱体質でスポーツNG。
ゆるゆるヨガとおさんぽを楽しむ。
haru
◆yu◆
haruの夫。スポーツ大好き。
自転車・踊り・ランニング・トレラン・アシュタンガヨガ。
yu
産後ランニングを再開!まずは何が大切なの?
◇haru◇:いよいよランニングを再開されたのですね!
〇kiiro〇:はい!やっぱり楽しくからだを動かしたいという気持ちがわいてきて。でも5年間のブランクがあるので、正直不安も……。もう一度ランニングに挑戦するにあたって必要なことってありますか?
◆yu◆:もともと「運動ができた」という気持ちを一度置いておいて、からだを慣らすことからはじめるといいと思います。産前産後で女性のからだは大きく変わっていると思うので、きちんとケアする必要がありますよね。具体的になにかからだの変化はありましたか?
◇haru◇:待って待って、女性のからだのことって、なかなか話にくいトピックスじゃない?
●dai●:あ、でも僕は男性も知っておいたほうがいいことだと思います!体験できないから実感はできないけど、きちんと話をしたり、相手の立場になったつもりで想像して寄り添うのは大事ですよね。
〇kiiro〇:産前・産後だけでなく女性特有のからだのことは、もっとオープンに男性にも理解してもらうことで、具体的なサポートにつながりやすいのではないでしょうか。
◇haru◇:お二人がそう言ってくださるなら、ぜひ!!PMS(※1)や更年期障害、デリケートゾーンケアなど、もっともっと夫婦やパートナーでシェアできるといい話題だなって、実は常々感じていたんです。
※PMS(月経前症候群):月経前に起こる精神的あるいは身体的症状(イライラ・情緒不安定・むくみなど)
◆yu◆:僕たちはわりとオープンにそういう話をするのですが、やはり知っていることで受け取り方が変わることはありますよね。生理痛もどのような症状でどうして欲しいのかを妻に話してもらうことで、その時期の夫婦の過ごし方も変わってきました。
〇kiiro〇:夫も私がいつもと違った雰囲気なのを感じて「そろそろ生理来る頃だね」と、逆算して予告してくれるようになりました。自分でも訳がわからず、夫としてもいつもとなんだか違う私への戸惑いから起きていたケンカについては、すっかりなくなったように思います。
●dai●:逆に僕も「雨に濡れる」「お腹がすく」「暑い・寒い」といった時にイライラしやすいと知ってもらってからは、妻も穏やかに対応してくれて、僕自身も冷静さを取り戻せるようになりました。
◇haru◇:性別に関わらず、コントロールしたくても、ついイラっとしちゃうことってありますよね。でもやっぱり、具体的な言葉でお互いを理解し合うのは大切ですね。
◆yu◆:そのためには正しく知識を持つことも大事です。男性には体験することができない出産などは、きちんとお話を伺ってみたいと思っていました。僕たちも手助けしたいという気持ちはあるのですが、やはり「分からない」というところで距離を置いてしまいがちです。
産後の女性は大きなダメージがあるという認識はありますが、具体的にはどのような状況かは想像すらつきません。人それぞれだとは思いますが、きいろさんはどのような苦労がありましたか?
きいろさんにお伺いした「産後の女性がランニングをすると起こる大変なこと」を、この後じっくりお伝えします。
妊娠・出産・育児の経験のない私にも驚きでした。
男性である夫にとっても衝撃だったようです。
haru
産前・産後の女性のからだ!どのように変化するの?
すべてにおいて言えることですが、産後のからだの状態も個人差があります。
一般論に自分を当てはめすぎず、医師や看護師の判断を仰ぎ、適切に対応してくださいね。
※まず産褥期(さんじょくき)は「休養第一」とし、母体の回復をしっかり守りましょう。
※運動は出産後3か月ごろから再開することが多いようですが、病院で医師にきちんと安全を確認してからはじめるようにしてください。
出産後約1か月半~2か月ほどのこと。
女性のからだが妊娠前の状態に戻るまでの期間を指す。
ホルモンバランスの乱れに加え、新生児との不規則な生活リズムにより精神的な負荷も大きい。
産後のスポーツでつらいポイント1:おっぱいの痛み
妊娠中から授乳中は、大幅にサイズアップすると同時に痛みがでてきます。
授乳感覚があいたり、詰まってしまった時は何もしなくても泣くほど痛いのですが、そうでなくても少し何かがかすっただけでも激痛が走ります。
私の予想でしかありませんが、その状態の時の胸は男性の大事なところと同じなのではないかなと…。
kiiro
!!!!!!!
dai
!!!!!!!
yu
ものすごく伝わったようですね(笑)
haru
スポーツブラだったとしても、痛みを取りのぞくのは難しいとのこと。
きいろさんは、手をぐぅの形にし胸を両サイドから支えるように走り、痛みを緩和させたそうです。
産後のスポーツでつらいポイントその2:骨盤のゆがみ
産前は赤ちゃんが外へ出る準備をするために骨盤を開きやすくするんです。
そのため女性ホルモンの影響で、骨盤が動きやすくなります。
kiiro
安定するまで8ヶ月ほどかかり、そのゆがみのせいで他の部分に痛みが出ることがあります。
きいろさんも足の付け根や腰の痛みがでてしまい、トレーニング中に骨盤矯正に通われたとのこと。
骨盤矯正に通うと言っても、お子さんたちがいると定期的に時間を作るのに苦労されたんじゃないですか?
yu
そこで僕の出番です!
妻は「赤ちゃん連れOK」のところを選んでくれていましたが、全7回の施術中は僕が面倒をみました。
僕は子供たちと過ごせる貴重な時間だと思って、楽しませてもらいましたよ。
dai
きいろさんは、のんびりリフレッシュも兼ねてメンテナンスすることができたそうです。
骨盤を整えることで産後太りも予防できるんだとか。
パパだって、奥様にはいつまでもキレイなママでいてほしいですよね?
日ごろお仕事でなかなかお子さんと触れ合えないパパにとってもいい時間となるし、いいこと尽くし!
だんなさまがたーーー!
ぜひママとなった奥さまに「骨盤矯正」をオススメしてあげてください。
きっと奥さまは惚れ直しちゃうと思いますよ♪
haru
ひさしぶりのランニング!子育てママのトレーニング方法は?
女性のからだが、産前・産後で大きくかわることが分かりました。
では実際に、トレーニングはどう進めていくのがよいでしょうか?
ママだからこその悩みを解決するには?
〇kiiro〇:トレーニング、と言ってもなにから始めたらよいのか迷っています。
◆yu◆:僕もトレーニングのプロではないので、あくまでも体験者のいち意見ではありますが……
たしか小さなお子さんがいらっしゃいましたよね?
〇kiiro〇:4歳・3歳・1歳の3人です。
◆yu◆:まずはウォーキングや無理のない程度のストレッチなど負荷の少ない動きを繰り返し、からだを慣らしていくとよいと思います。可能であれば、週に1回から2回、準備運動・アフターケアを含めて1時間前後の時間が取れるといいですね。
●dai●:なるほど~。僕が子供たちの面倒を見る時間を作って、もう少しきちんとしたトレーニングができるといいよね。やっぱり子供たちの面倒を見る時間の確保というのがネックだと思うな。
〇kiiro〇:「どちらかが子供の面倒を見る」で解決するかもしれないけれど、せっかくなら、私だけではなくて「夫婦」でバランスよく好きなことをできるよいよね。
●dai●:うん、そうだね。一緒に走るっていうのもいいな。お互いに仕事も抱えてとなると、難しい話なのかもしれないけれど。
◇haru◇:daiさんは育休を取られたのですよね。まだまだ男性にとってはハードルの高いご決断だったのではないでしょうか。女性への理解がまだ足りていないなぁと感じる会社・社会って、実は男性に対しての「固定観念」も強い傾向がありますよね。
「女性らしさ」や「男性らしさ」ってステキだなと思いますが、どちらも求めすぎることは、ハラスメントのひとつなんじゃないかなって感じます。
◆yu◆:kiiroさんが前回の記事でも仰っていたように、男性の育児休暇取得に対する世間の目や生活費に関する不安もつきません。やはり男性が家計を担っているご家庭も、実際はまだ多いでしょうからね。弱音を吐けない男性が思い悩み鬱になるという話も、よく耳にします。
daiさんが育休を取得した理由の中にご自身がもっとお子さんと一緒に過ごしたかったというお気持ちがあったと伺い、シンプルに「パパだって、できるなら子供と過ごしたいんだ!」という想いをもっと表に出せる世の中になっていくといいなと感じました。
●dai●:少しずつ社会全体の理解は高まっていると言っても、実際は本人の意識が変わっていくことが重要ですよね。こうやって男性同士で話す機会も少ないので、もっと発信していけるといいですね。ママにとっても、パパにとっても心が豊かになる社会が、子供たちの健やかさにつながり、幸せな世の中になっていくのだと思います。
「一緒にやる」という視線で向かい合えるご夫婦、とってもステキですね。
おふたりが実際にどのようにトレーニングをしていくことになったのか。
じっくり伺ってみましょう!
haru
トレーニング方法とケア方法
お子さんの年齢にもよりますが、きいろさんのように乳児を抱えてのランニングトレーニングとなると、からだのことや時間の確保以外にも準備しなければいけないことがあります。
- ぐずった時に交代で抱っこできること
- 授乳やおむつ交換ができるポイントを探すこと
- おもちゃや着替えなどの荷物を用意すること
前回きいろさんが書かれた記事『産後ランニング再開!「好き」を諦めないための夫婦の作戦会議録』の中では、具体的にトレーニングの時間を確保するための作戦内容が示されていました。
夫婦会議で次の3つのパターンで検討されたそうです。
長男(4)・長女(3)・次女(1)
- 平日の昼間、長男と長女が保育園に行っている間、次女を乗せたベビーカーを押しながら走る。
- 平日の昼に1人は家で次女の子守り、もう1人はランニング。
- 夜子どもたちが寝たあと1人は家に残り、もう1人はランニング。
3番目の【夜ラン】作戦→ 寝かしつけのまま一緒に寝てしまうという結果に。
2番目の【昼ラン】作戦→「少しでも走ろう」という意識の変化から、トータルの距離も伸びてきた。
「意識の変化」というのは、とてもよいことですね。
ランニングに限らず、まずはからだを慣らしていくことが大切です。
yu
ご家族の協力を得にくいママも、たくさんいらっしゃると思います。
でも「私には出来ない」とあきらめず、今出来る範囲のことに少しずつ取り組んでみてくださいね。
きっと未来は変わってきます。
haru
ランニングも「生涯続けられるスポーツ」です。
まずはご自身でできる範囲で、ストレッチや基礎体力をつくる運動をしていきましょう。
歯磨きをしながら、お掃除をしながら、お料理をしながら。
「つま先立ちストレッチ」を”ながら”で簡易的に行うだけでも充分ですよ♪
引用:YOUTUBE
ワンオペママはどうしても「孤独」になってしまいがち。
地域の自治体のママのためのコミュニティを頼ってみるのもオススメです。
きいろさんもはじめのお子さんの出産後はワンオペだったこともあり、積極的に地域のコミュニティに参加されたそうです。
実際に、どういう行動をとられたのかを伺いました。
最初は1番近くの「児童館」に、勇気を出して行ってみるんです。
児童館にはたくさんのイベント情報ポスターが貼って合り、地域の情報冊子が置いてあります。
そういうのを子どもを放っぽって(笑)、一通り目を通していました。
kiiro
なるほど!
まずは情報収集の場として活用するという事ですね!
haru
はい。
それに児童館には、たくさんのママたちがいます。
「あそこの児童館で今度ヨガ教室やるよ」
「あそこのひろばは〇曜日に英語の時間があるんだよ」
「〇月〇日にバザーがあります」
そんな情報をたくさんいただけるんですよね。
kiiro
「1回500円でプロの先生がヨガ教えてくれるところあるよ!子どもも一緒だよ!お茶会もあるよ!」
そんな、お得でワクワクするような情報もあるそうです。
きいろさん自身も情報をあちこちで流し、顔見知りのママとのつながりから、他のコミュニティへご縁を広げていったとのこと。
仕事をどうしても休めなかったあの頃は、地域で支え合いながら、子育てをしてくれていると聞けて安心しました。
もちろん家族が助けることができれば、それが1番よいことです。
でも簡単にはいかない場合もありますよね。
dai
子育てに参加したいと感じても、まだまだどうしていいか分からない男性は多いと思います。
会社の理解が低い場合、仕事と家庭の板挟みで苦しまれている男性もいるのが現状ですよね。
yu
児童館に初めて来たママと話してみると、「今まで数か月、どこにも行けなくて1人で辛かった」と泣いてしまう人もちらほらいました。
自分から行動すれば、子連れででもできることはたくさんあるけれど、ガツガツいけない人が情報弱者になる難しさも感じてたなぁ。
kiiro
まずは一度、お休みの日にパパと一緒にコミュニティに参加するというのもよいかもしれませんね。
1歩踏み出せれば、パパがお仕事中の平日も支えてくれる人がいるコミュニティに参加することができるようになりますよね。
haru
ランニングやスポーツだけでなく、子育て中のパパ・ママが自分たち自身の時間を有意義に使うためには、越えなければいけないハードルがたくさんあります。
- 育児休暇の利用
- 夫婦で一緒の趣味を行う
- 地域のコミュニティを活用する
少し視野を広げてみると「ダメだと思っていたこと」でも、実は越えられる道があるかもしれません。
ぜひいろいろ探してみてくださいね。
『ランニングで生き生き!女性のからだと家族との暮らし』のまとめ
「子育てママでも趣味を楽しみたい!」という気持ちからはじまったお話。
ランニングという共通の趣味を通して、haruと書人仲間のきいろさんが、それぞれの夫を巻き込みながら、”家族の暮らし方”や”社会の在り方”についてもそれぞれの思いをお話してきました。
どの家庭にもそれぞれの事情があり、ひとつの方法が正しいとは限りません。
逆に「正解はたくさんある」ということにもなります。
ひとりきりで悩まずに、なにかできることはないだろうかと前向きに探してみてください。
きっと世界はもっともっと優しいはずです。
きいろさんご夫婦とのお話を通じて、そんな風に明るい気持ちにさせてもらうことができました。
子育てファミリーが、より豊かな暮らしを実現するために大切なこと。
- 『女性のからだを夫婦で理解し合う必要』
- 『お互いを尊重し、それぞれが楽しい人生を歩むスタンス』
この2つのトピックスををもとに、二組の夫婦で「女性の悩み」・「男性の悩み」それぞれを交えて、問題解決を探り、よりよい社会になっていくことを願って座談会をおこなってきました。
「子育て、家事の共有」という意識は、まだまだ社会全体では伸びしろがある段階です。
この座談会をきっかけに、性別問わず、多くの方々に「夫婦・家族にとってよりよい形」を探していただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。