【たんぽぽツアー】嫁こが見た岩手!おらさもコーヒー淹れてけろじゃ

みなさま、こんにちは。
書人がーこです。
月曜日の今日は岩手県から!
1週間のはじまりに、明るい元気をお届けします。
8月からスタートした書人百花・心の旅企画【たんぽぽツアー】ですが、先々週は【たんぽぽツアー祭り】で1日2記事の大放出でした。
ちなみに前回の月曜は・・・
でした。
実はわたくし、三河地方で生まれ育ち、現在実家が伊賀にございます。
私以上にこのバトンを受け取るのにふさわしい人がいるでしょうか!(はいはい)
さて、そんな私ですが。
岩手出身の主人と縁があり、現在岩手県で暮らしています。
結婚するまで、私の行ったことがある北限は日光でした。
東北に関する知識ゼロで岩手へ来てしまったのですが、主人のおかげで毎日の生活を楽しめています。
という訳で今回は、岩手に移住した私が実際に体験した岩手についてお伝えいたします。
岩手県外の方は、
岩手ってこういうところなんだ~。
ずっと岩手にお住まいの方は、
県外がら来だ人は、岩手さこっだなふうに思うんだなはぁ。
岩手県民
と、知っていただけると嬉しいです。
今回は私の住まいの影響で岩手県北部中心のご紹介になることをご了承ください。
岩手県の基礎知識
まずは岩手県がどこにあるか確認しましょう。
東北地方でも北の太平洋側にあり、北は青森県、南は宮城県、西は秋田県と接しています。
岩手の観光地に勤める人が岩手を紹介する時によく使うのが【左手】です。
左の手のひらを見ながら握り小指を自分に近づけた形が、ちょうど岩手県の形に似ているんです。
▼▼ こんな感じです ▼▼
県庁所在地は【盛岡市】。
岩手県の内陸部にあり、本州一寒い場所「薮川」も盛岡市です。
寒い季節へ移り変わる時期に、テレビの天気予報で最低気温ランキングが放送されることがあります。
東北地方全体のランキングトップ10のうち半分以上は岩手県だったりします。(なぜ?)
それほど冬はすっごく寒いのですが、盛岡市に限って言えば豪雪地帯ではありません。
豪雪地帯の信号機は縦型であることが多いと思うのですが、

縦型の信号機
盛岡の信号機は縦ではなく、横型のものがほとんどです。
私は盛岡市に住んでいますが、本格的な雪かきをしたことがありません。
意外ですよね。
岩手に来るまで私は、冬の東北はどこでも雪がモリモリ降り積もると思っていました。
ところでところで。
東北には青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島と6県ありますが、一番地味なのが岩手県のような気がしませんか?
- 青森 → りんご
- 秋田 → 美人
- 宮城 → 仙台
- 山形 → さくらんぼ
- 福島 → もも
- 岩手 → ???
いや、岩手だって美味しいものはタップリあるんです!
キレイなおねえさんだってたくさんいます!(主人談)
ただ、コレ!というものがないと言いますか、アピール下手といいますか・・・。
例えば、りんごのメジャー品種「ふじ」の原木は盛岡にあるんですよ。
全国にある「ふじ」の木はみんなこの原木の子供や孫たちなんです。
でもそれを知っている人って少ないですよね。
だって私も岩手に来てから知ったのですから。
てへ。
私の勝手な思い込みですが、こんなところにも岩手県民の県民性が表れているのではないかと思うんです。
「分かる人に分かってもらえれば、それでいい」
「何も言わなくても、いいものはいいんだ」
だとしたら・・・
岩手県民カッコいい!
だけど岩手県外から来た私としては、もっとアピールすればいいのにって思っちゃいます。
だって東北に縁のない方などは、
「岩手ってどこ? 何があるの?」
なんて思っていますよね?(正直に言ってください)
でもでもでもでも。
そう思っているなら、あなたはとっても損をしていますよ~!
この記事に出会ったあなたはラッキーです。(ホントに?)
まずは私が独断と偏見で作成したがーこ岩手マップをご覧いただきましょう。
独断と偏見の岩手マップ
岩手県は33市町村ありますが、私が「コレ!」と思うものを各市町村1つだけに絞って載せています。
沿岸地域は何といっても海の幸!なんですが、それはだいたい想像がつきますのでなるべく違うものをセレクトしました。
岩手県民のみなさんから「アレが載ってない!」とお叱りを受けるかもと、若干ビクビクしています。
読者様にお時間があれば、どうぞじっくり見てやってください。
何かひとつでも読者様の心に引っかかるものがあるといいなぁ、と思います。
有名なところをご紹介いたしましょう。
中尊寺

中尊寺金色堂。中は撮影不可なので外から
岩手県の名所、世界遺産の【中尊寺】。
金色堂は、本当に上から下までみっちり金ピカです。
よくこんな立派なものを、それもこんな都から離れた土地(ここ重要)に900年以上も前に造ったな~と感心しきりです。
藤原氏3人と1人の首のミイラが納められています。(お墓?だったのね)
どうやってミイラにしたのか、自然なのか人工的なのかは分かっていないのだそう。(日本でも自然にミイラになる!?)

中尊寺。ちょうど菊まつりの最中でした
中尊寺の入り口は急な上り坂(月見坂といいます)で一瞬たじろぎますが、10~15分がんばれば坂は終わります。
冬は雪で滑りやすいので気を付けましょう。
坂を上り切ったところに東物見という眺望台があります。
眺めがいいので、お天気がよければ清々しい気分になれますよ。
私はここで田んぼを見下ろしながら、藤原清衡がここに金色堂を作った理由が分かったような気がしました。
・・・すいません、カッコつけました。
実際には息が切れて休憩していただけです。
読者様の中に御朱印を集めていらっしゃる方はいらっしゃいませんか?
金色堂で御朱印帳を購入すると見開きの御朱印がいただけます。

中尊寺の美しい御朱印帳

御朱印帳購入に限られた御朱印
ちなみに中尊寺にはたくさんのお堂とひとつの神社があって、全部で11か所、13もの御朱印がいただけます。
ただ、通年で開いている御朱印所は「本堂」「讃衡蔵(宝物館)」「金色堂」の3か所だけです。
すべての御朱印をいただきたい場合は確認した方がいいですね。
中尊寺についての詳しい情報は中尊寺公式ホームページからどうぞ。

中尊寺にある白山神社の鳥居

国の重要文化財、白山神社の能楽堂
南部鉄器

鉄分摂取できて女性にうれしい南部鉄瓶
【南部鉄器】は衰退した時期がありましたが、最近はおしゃれなデザインのものも増えて、また良さが見直されています。
- 調理してそのまま食卓に出せて、しかも冷めにくい
- 丈夫でアウトドアにも使える
- 鉄分が摂取できる
- 一生使える
引用:Instagram
画像は及源鋳造さんのホットサンドクッカーですが、分離してスキレットのように使っています。
ベーコンエッグもこうすると、さらに美味しそう!(じゅる ← ヨダレ)
最近カラフルに色付けされた南部鉄瓶も販売していますが、内側がホーローになっていることが多いです。
鉄分の摂取はできませんが、お手入れがラクチンなのはうれしいかもしれませんね。
小岩井農場

小岩井農場の一本桜と南部片富士(岩手山)
私は【小岩井農場】のマーガリンを愛用しています。(いらん情報。でも美味しいよ)
日本最大の民間農場で、その面積は約3000ヘクタール。
と聞いても私はまったくピンときませんが、とにっかく広いところです。
そのうち40ヘクタールが「まきば園」という観光農園になっていて、動物と触れ合えたり、手ぶらでバーベキューができたり、いろんなイベントに参加できたりします。
「あっ見えた!」#新月 から一日経った今日は星の煌めきが際立ちます。
曇り空から時折のぞく冬の星座は一期一会!本日撮影した画像を一部ご紹介します。#小岩井農場 のムーンライトウォークは来週20日が最終日。ご予約は以下のURLからどうぞ!https://t.co/UNQO2fS5Ok#岩手県 #まきば園 #星空 pic.twitter.com/JMFwIYt9OS— 小岩井農場【公式】 (@KOIWAI_Makibaen) February 13, 2021
引用:Twitter
まきば園の一角に小岩井農場の酪農スタートの地があり、木造牛舎やサイロ、事務所などが残っています。
半分以上が今も現役で活躍している国の重要文化財です。
小岩井農場の歴史的建造物群21棟が国の重要文化財に指定される運びとなりました。
11月6日まで、バスツアー小岩井農場めぐりの内容を一部変更して、11時便と14時30分便を「文化財コース」として運行しています。ぜひご乗車ください。https://t.co/XWN1jFVtjD pic.twitter.com/fup68Y56vu— 小岩井農場【公式】 (@KOIWAI_Makibaen) October 22, 2016
引用:Twitter
上のツイッター画像の左下にある青い建物は、童話作家の宮沢賢治が「小岩井農場」という591行にも及ぶ長い詩の中で「本部の気取った建物」と表現した本部事務所です。
宮沢賢治は小岩井農場が好きでよく訪れていたそうで、まきば園内に詩碑もあります。
すみやかなすみやかな万法流転のなかに
小岩井のきれいな野はらや牧場の標本が
いかにも確かに継起するといふことが
どんなに新鮮な奇蹟だらう小岩井農場の詩碑より
この詩も「小岩井農場」パート1から抜粋したものです。
季節が移り変わり、新たに生まれる命が生命をつないでいく奇跡のような姿に、賢治さんは元気と勇気をもらっていたのでしょうか・・・(遠い目)
実は小岩井農場は「小岩井さん」がひらいた農場ではなく、
小野義眞(鉄道会社の副社長)
岩崎弥之助(三菱社長)
井上勝(鉄道庁長官)
の3人の頭文字を取って名付けられたそうです。
この土地は岩手山の火山灰と寒さで土地が痩せていて、農業ができるようにするまでに数十年かかったのだとか。
先人の努力が実を結んでいるんですね。
ちなみに小岩井農場から車で10~15分ほどの場所に【盛岡手づくり村】という体験工房があります。
染物や陶芸、絵付け体験、南部煎餅の手焼き体験、冷麺作り体験など様々な体験がができて、子供も大人も楽しめます。
#いわて雪まつり ⑧
盛岡手づくり村で開催中の 〜岩手のお酒 冬の陣2020〜
清酒やワインなど岩手のお酒がいっぱい!
もちろん試飲もできます。
雪まつりで子どものそりを引っ張ってお疲れのお父さんお母さん、夜は岩手のお酒で乾杯しませんか。
11日(火・祝)まで盛岡手づくり村で開催しています! pic.twitter.com/2zGAdyCL3y— 岩手県雫石町🌈 広報 (@shizukukouhou) February 8, 2020
引用:twitter
お土産品もそろっているので、小岩井農場とセットで観光すると岩手が堪能できますよ。
岩手は広い
岩手県ってとにかく広いんです。
四国をちょっと小さくしたくらいの面積があります。
内陸部を縦に高速道路が走っていますが、岩手県に入ってから抜けるまで2時間以上はかかります。(高速道路なのに)
私の実家は三重県ですが、高速道路を2時間も走れば名古屋か大阪へ行けちゃいますよ・・・。
東北自動車道から沿岸へ抜けようとすると、さらに1~2時間かかります。
現在海岸線に沿って三陸自動車道を建設中で、宮城県から岩泉町まではつながったようです。
震災から9年経つのにまだ出来ていないの?と思われるかもしれませんね。
いろんな理由があるとは思うのですが、私は勝手に「道が険しいから」と思っています。
「え、そんなことで?」と思った読者様。
どれほど険しいかと言いますと。
こちらは岩手県田野畑村(地図でいうと岩泉町の上)にある橋の動画です。
橋が1本のように見えますが、実は2本あります。
引用:YouTube
こわっ!
そして
ひたすらに山っ!(プラスちょっと海)
私も通過したことがありますが、足がサワサワして落ち着きません。
しかも低い方の橋は古いため歩道もなくて、腰高の手すりの向こうには何もないんですよ、何も!
万が一事故でもおこせば谷底へ真っ逆さまです。
高いところが苦手な主人は運転しながらずっと前だけを見つめているのですが、それでも
「ピーーーがギューーーってなる」
と申しておりました。(お察しください)
ここは橋ですが、トンネルを掘る場合もあるでしょう。
実際に地盤が緩くてトンネル工事に遅れが出ている場所があるようです。
岩手の三陸沿岸道路がつながるのは来年度になる予定です。
三陸鉄道
岩手県沿岸の移動手段といえば三陸鉄道です。
2019年3月に震災からやっとの思いで全線復活したのですが、不幸にも半年後に台風で再び被害を受けてしまいました。
引用:YouTube
一部に不通区間がありましたが、多くの方々からの支援と関係者の努力により2020年3月に無事に全線開通し、現在元気に運行中です!
引用:Instagram
実は私、三陸鉄道に乗ったことがないんです。(体験していなくてすいません)
三陸鉄道全線を乗ろうとすると早くても4時間半ほどかかります。
全長163キロメートルは第三セクターで最長距離なんだそうです。
いつか三陸鉄道で岩手沿岸を巡ってみたい!と思っています。
盛岡からだとおそらく宿泊なしで全線を1日で巡るのは難しいので、宮古から南北に分けて行こうか・・・と妄想しています。
岩手県の美味しいもの
さてここからは、私が知っている岩手自慢の美味しいものをご紹介します!
盛岡冷麺
実はわたくし、かなり昔に一度いただき物の冷麺を食べたことがあります。
その時の印象は「この麺、硬くていつ飲み込めばいいの・・・?」というもので、正直冷麺にいい印象はありませんでした。
でも、盛岡に来て食べた冷麺は・・・とっても美味しい!
麺に適度なコシがあってツルツルな喉ごし、旨味いっぱいのビリ辛スープ。
韓国冷麺がルーツですが、盛岡冷麺は日本人の口に合うように進化しています。
ちなみに冷麺が有名なところは焼肉屋さんが多いです。
- 盛楼閣(盛岡駅直結で便利)
- 食道園(盛岡冷麺発祥)
- 大同苑(本店は盛岡繁華街ですが盛岡駅ビルや仙台にも店舗あり)
- ぴょんぴょん舎(お取り寄せ可能) などなど
岩手県外の人は焼肉屋さんに入って冷麺だけ頼むのが申し訳ないように感じると思いますが、そんなことはありません。
地元の人は居酒屋で飲んだ後のシメに焼肉屋さんに寄って冷麺だけを食べることもあります。
だから冷麺だけ食べたければ冷麺だけ頼んで大丈夫です。(お店の人も慣れています)
また冷麺のキモは「辛さ」で、提供している飲食店では「大辛、中辛、小辛」など辛さが選べるようになっています。
がーこのおすすめは【別辛】です。
別辛を選ぶと、冷麺とは別の器でキムチが提供されます。
食べながら途中で辛味を足して、味を変えながら楽しむことができますよ。
ちなみにぴょんぴょん舎の冷麺は通販サイトで販売しています。
麺とストレートスープ(水で薄めないのがポイント)、なんと具が入っているタイプもあるそうな。
夏の合図にトキメク心踊る🍜
ぴょんぴょん舎の盛岡冷麺をお取り寄せしました👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻
ぴょん舎の冷麺はなんと、なななんと、具も全部入ってます👼https://t.co/TA5z3SqMGY pic.twitter.com/xrAoFwETbs
— ゲオあれこれレンタル@#キャンペーン中 (@geo_arekore) July 8, 2020
引用:Twitter
東北以外だと
- 銀座
- 東京スカイツリータウン・ソラマチ
- ららぽーと新三郷
- ラゾーナ川崎
にぴょんぴょん舎の冷麺が食べられる場所があります。
もう少しお手頃なものがよければ、戸田久さんの袋冷麺も美味しいです。(こちらは具なし)
戸田久さんは岩手県一戸町に本社を置く製麺業者で、お土産品の冷麺やじゃじゃ麺なども製造しています。
でも、お土産品だけでなく地元向けに麺全般を製造されていて、岩手県民にはなじみの味と言っていいと思います。

こちらは地元のスーパーでもよく見かけます。
引用:Amazon
回転鮨 清次郎
岩手県はウニや帆立、サンマやワカメなど海産物が特産品です。

牛乳瓶入りウニ。時期になるとスーパーでも売ってます。

宮古市新名物、瓶ドン
引用:宮古市観光文化交流協会
でも新幹線の通る盛岡駅も空港のある花巻市も内陸で、海産物のおいしい沿岸へ行くにはちょっと距離があります。(岩手は広いですからね)
「盛岡で手軽においしい海鮮を食べたい!」
そんな場合におすすめなのが回転鮨 清次郎です。
清次郎は地元の回転鮨チェーン店です。
大手回転鮨チェーン店より価格はお高めですが、明治9年創業の水産会社が経営母体なだけあってネタは新鮮で美味しいです。
私はちょっといいことがあった時や何かの記念日など、ご褒美的に利用しています。
何店舗かあるのですが、盛岡駅ビル「フェザン」にもあるので盛岡から遠くに行けない場合にとても便利ですよ。
回転鮨 清次郎 フェザン店
〒020-0034岩手県盛岡市盛岡駅前通1-44
TEL:019-654-8015
栗菓子処 中松屋
中松屋さんは地元の人で知らない人はいないと思います。
とにかく「栗あん」が絶品なんです!
栗と砂糖だけで丁寧に作られた素朴な味。
もし栗がお好きなら、絶対に気に入っていただけるお店です。
贈答用に冬は栗しぼり(栗きんとん)、夏は水まんじゅう(中は栗あん)が有名です。
私も実家に帰るときのお土産に栗しぼりを持って行ったことがありますが、家族に大好評でした。
個人的におすすめするのは【栗おはぎ】です。
引用:Instagram
おはぎのあんこの部分が栗あんでできています。
栗しぼりよりも食べ応えがあって、栗感もしっかり楽しめます。
飾り気のない商品なので贈答には向きませんが、私は大好きです。
本店は岩泉町ですが、盛岡駅ビルフェザンや岩手の百貨店カワトクでも一部商品の取り扱いがあります。
(岩手では地元の百貨店ががんばっています!)
岩泉ヨーグルト
引用:Amazon
岩泉町といえば日本三大鍾乳洞である「龍泉洞」が有名です。(私は岩手に来るまで知りませんでしたけど・・・てへ)
引用:Instagram
龍泉洞の地底湖で見られる透明度の高い青色は「ドラゴンブルー」と呼ばれています。
岩泉町は水が美しくて豊富な場所なんです。
引用:Instagram
そんな場所で作られているのが岩泉ヨーグルトです。
このヨーグルトを食べたとき、私はヨーグルトにこんな食感があることを初めて知りました。
トロッとして、もちっとして、しかも6分立ての生クリームのようにふわっとしているんです。
引用:Instagram
岩泉ヨーグルトは日本全国に販売しているところがあると聞いたことがあります。
おそらく道の駅などに置いてあるのではないでしょうか。(未確認情報。フワッとしていてすいません)
もちろん通販もしています。
岩手県は酪農が盛んで、県内各地域でオリジナルの牛乳やヨーグルトを製造しています。
▼▼くずまき高原牛乳▼▼
引用:Instagram
▼▼こちらは湯田ヨーグルト。成城石井でも取り扱いあり▼▼
引用:Instagram
種類が多いので、先日とあるTV番組を参考に主人の実家で
「第1回チキチキこれやってみたかってん!絶対美しい飲むヨーグルト選手権~」
を実施したくらいです。
ヨーグルトは加工品のせいか製造メーカーの特徴が出ていて、飲み比べると結構味が違いました。
実は岩泉ヨーグルトの本社や工場は、2016年に岩手には滅多に上陸しない台風の被害にあい水没しています。
そのため乳製品は1年ほど製造できませんでした。
1年ぶりに店頭で岩泉ヨーグルトを見たときは本当にうれしかった!
機会があればぜひ食べてみてくださいね。
奥州ポテト
引用:Instagram
最近お土産品として人気なのが奥州ポテトです。
これ、控えめに言ってめっちゃうまいです。
いわゆるスイートポテトなのですが、真ん中にカスタードクリームが入っていて全体が超なめらかです。
お土産品に悩んだとき、贈る相手が甘いもの好きならこれを選べば間違いありません。
こちらはお土産屋さんや高速道路のサービスエリアなど、岩手県内で広くご購入いただけます。
岩手県民にも人気のお菓子です。
岩手県のトリビア
ここでは「岩手県民にとっては当たり前だけど、県外の人にとっては意外」なことをお伝えします。
ざる中華
なんだこの深夜の中華ざる(ざる中華)TL
おいでよ岩手もびっくり
でも、旨いんだよなぁ
シンプルイズベストの典型 pic.twitter.com/O3oV38RSfq— うがいし手洗いするおいでよ岩手 (@oiwate) November 26, 2016
引用:Twitter
【ざる中華】は、中華麺をめんつゆで食べる料理です。
ざるそばの中華麺バージョンと思っていただければよろしいかと思います。
岩手県だけではなく青森や秋田でも食べられているようですが、東北に縁のなかった私には驚きでした。
夏になるとパッケージに「ざる中華」とか「中華ざる」と書かれた袋麺がスーパーにズラリと並びます。
麺にわかめを練りこんだ「わかめざる中華」も人気です。
最近では「ざる冷麺」という、冷麺の麺をざるそばのように食べる商品も販売しているようです。
岩手名物と言えば「わんこそば」「冷麺」「じゃじゃ麺」。
岩手県民、どんだけ麺好きなんでしょう!
ちなみに岩手県の人はあまり「わんこそば」を食べません。
わんこそばはおもてなし料理で、お客様に食べていただくお料理だからです。
いやぁ〜食った食った!
初わんこそばは
105杯でした。蕎麦でこんなに
苦しくなったの初めてですわ 笑この様子は
後日TOKU channel にて
UP予定なのでお楽しみに〜! pic.twitter.com/FnuxgHJkbW— 徳永ゆうき (@Toku220) July 3, 2020
引用:Twitter
上の画像のように食べ終わったお椀を積み上げた写真を撮りたい場合は、事前にお店に確認しましょう。
店舗によってはお椀を積み上げず、マッチ棒でお椀の数を数えるところもあるので注意してくださいね。
わんこそばで有名な老舗のお店は、実はわんこそば以外の丼物や中華そばも美味しかったりします。
岩手へお越しの際にはぜひお立ち寄りください。
岩手のお団子
岩手のお団子屋さんに入って商品札に「しょうゆ」と書いてあった場合、みたらし団子と同じと思ってはいけません。
それは「しょうゆ味」であって、みたらしのように甘くありませんよ!
純粋にしょうゆ味ですからね。
また岩手県独特の串団子に【お茶餅】があります。
引用:Instagram
お茶餅は、平たいお団子に串を刺してくるみ醤油をからめたものです。
くるみ醤油の味がお店によって違いがあります。
残念ながら日持ちがしないので、岩手にいらっしゃった折にぜひ食べてみてくださいね。
ちなみに私は甘いくるみだれのお団子やお餅が大好きです。

くるみだれのお団子
日本全国のお団子屋さんに「みたらし」「あんこ」と並んで「くるみだれ」をぜひ作ってほしいと思うくらいお気に入りです。
岩手の沿岸では「とても美味しい」ことを「くるみ味がする」と表現する地域があります。
先ほどご紹介した奥州ポテトを食べても「くるみ味がする」です。
それくらいくるみが身近にある土地なんですね。
「だがらさぁ~」

岩手県宮古市「多良福」のラーメン
方言のお話です。
「だから」という言葉は標準語でよく使いますよね。
「AだからBだよね」のように、「だから」のあとに必ず言葉が続きます。
ところが盛岡の「だがらさぁ~」は「そうだよね~」という同意の意味です。
一般的には「だからさぁ~」と聞くと、あとに言葉が続くものだと思って次の発言を待ちますよね。
でも盛岡弁の「だがら」に次の発言はありませんので、お願いですから待たないでください。
なんなら次の話題に移ってくださって大丈夫です(笑)
「じゃ」
ちなみにこの記事のタイトル「おらさもコーヒー淹れてけろじゃ」も盛岡弁です。
「けろ」は東北地方で広く使われている方言ですが、語尾の「じゃ」は盛岡周辺ならではです。
盛岡らしい言葉遣いで、しかも方言を知らない人にも意味が通じるのでタイトルに採用してみました。
テレビドラマの影響で有名になった「じぇじぇじぇ」も岩手の方言です。
2013年の流行語大賞にもなりました。

岩手県久慈市、小袖海岸
ただ実際には使わないというお話もあります。「じぇ」ではなく「じゃ」だと。
これは私の個人的見解ですが・・・
東北の方言って「あ」と「え」の中間の発音があると思っています。
(英語のような発音と言いますか、日本語だとハッキリしない発音と言いますか)
分かりやすいのが志村けんさんのギャグ「だいじょうぶだぁ~うぇうぇうぇ」の、「うぇ」の発音です。
聴き方によっては「うぁうぁうぁ」とも聴き取れませんか?(それとも「うぉうぉうぉ」でしょうか? 「う」に濁点をつけてもいいかも)
東京の人が方言を聞いてそれを「じぇ」と表記し、俳優さんが演技すれば「じぇ」となっても不思議ではないな~と思っています。
「~っこ」
また「嫁こ」「嫁っこ」のように後ろに「こ」を付けます。
- 犬っこ
- 馬っこ(毎年6月に「チャグチャグ馬っこ」というお祭りパレードがあります)
- 姉っこ(岩手県雫石町には道の駅「雫石あねっこ」があります)
- わらしっこ(わらし=子供)
- 医者っこ
- お茶っこ
- 飴っこ
- 酒っこ
- どじょっこ
- ふなっこ
でも「猫っこ」とはあまり言いません。
「兄っこ」とも言いません。
何に「こ」を付けるのが正解なのかイマイチ法則がつかめない、にわか岩手県民のがーこです。
「おおきに」
岩手県宮古市にあるラーメン屋さんで美味しくラーメンをいただき、食べ終わって店を出るときに店員さんから「おおきに~」と言われました。
宮古では「ありがとう」を「おおきに」と言います。
ただ関西弁とはイントネーションが違って、もう少し平坦な感じです。
どうして関西から遠く離れた宮古で「おおきに」と言うのか気になってちょっと調べました。
読者様は北前船って聞いたことありませんか?
江戸から明治にかけて物資の輸送を担っていた船のことです。
北前船は商業の中心である大阪から出港して日本全国を巡るのですが、宮古港はその寄港地だったそうです。
もしかしたら大阪の人が宮古の居心地がよくて居ついたのかも・・・と再び妄想広がるがーこでした。
ちなみに同じ東北でも言葉って違うんです。
こちらの記事では、書人しまさんが山形県置賜地方のご当地情報をカワイイ山形弁満載で紹介してくれています。
またこちらは、米どころ山形県庄内地方のご当地情報を書人ぺねさんが紹介してくれています。
美味しいものがお好きな方はぜひご覧ください!
【たんぽぽツアーMONDAY】岩手県 ご紹介のまとめと次回のお知らせ

岩手県民の誇り、宮沢賢治先生
岩手県の長旅にお付き合いくださりありがとうございます。
岩手県は広くて、同じ岩手でも地域によって言葉や風習が違います。
そのせいかご紹介したいことがたくさんあって、盛りだくさんになってしまいました。
- 中尊寺
- 南部鉄器
- 小岩井農場(&盛岡手づくり村)
- とにかく面積が広い(道路事情と三陸鉄道)
- 盛岡冷麺
- 回転鮨 清次郎
- 栗菓子処 中松屋
- 岩泉ヨーグルト
- 奥州ポテト
- ざる中華
- 岩手のお団子
- 岩手の方言
岩手は間違いなく田舎です。
でもこんな田舎から時々、スゴイ人がふっと現れたりします。
東北地方で唯一総理大臣を輩出したり。
※総理大臣の排出は2020年9月16日に「東北地方で唯一」ではなくなりました。素晴らしい!
(しかも4人も。なぜでしょう)
日本の武士道を英語でつづる人が現れたり。
(お札にもなった)
ろくでなしと言われることもあるけど(ごめんなさい!)その才能を多くの才人が羨んだ歌人が誕生したり。
(ぢっと手を見る)
最近では二刀流を引っさげて海外で戦っているアノ人も岩手の人です。
(彼の嫁が誰になるのか気になります・・・)
岩手県知事である達増拓也さん(盛岡市出身)は、岩手の県民性を「真面目で慎重」に加え「意外な先進性」を持っているとおっしゃっていました。
そうかも!と妙に納得したがーこです。
この記事を読んで「いつか岩手に行ってみたいな」なんて思っていただけたら最高です!
今回は触れませんでしたが、岩手には座敷わらしで有名な金田一温泉や花巻温泉など、温泉もたくさんあります。
落ち着いたら、ぜひ岩手におでってくなんせ!

高村光太郎も愛した大沢温泉(花巻市)
さて、ここからは次回のお知らせです。
来週月曜日、一週間のはじまりは 書人haru(はる)さん!
愛知県尾張地方の魅力を伝えてくれますよ~。
haruさんのお仕事はインテリアコーディネーター。
抜群のセンスとゆったりとした時間を感じる文章がとっても魅力的なライターさんです。
私も今からharuさんの記事が楽しみでワクワクしています。
haruさん、よろしくおねがいしまーす!
そして、次のたんぽぽは 9月9日水曜日公開です。
週の真ん中、元気がでる旅のお話をお楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。