子どもの考える力を伸ばす方法とは?今日からできる5つのポイント

どうも!元保育士で2児の母ライターのゆうこです。
毎日忙しいと、ついつい子どものやっていることに口をはさんだり、手を出したりしてしまいますよね。
又、子どもの話を話半分で聞き流してしまったり・・・する時もありますよね。
「もう、少しはちょっと静かにして~」ってなることもしばしばあるかもしれません。
わかります。
親だって、人間ですから。(笑)
たしかに、その言動の一つ一つを受け止めるのは大変ですが。
「子どもの考えたことを受け止め、よく聞いて言葉を返すだけっ!!」
「それだけで、子どもの考える力がのび、問題解決能力が育っていきます!」
と聞けば、ちょっとやってみたくなりませんか?
何もずっとじゃありません。一日の中のほんの少しの時間だけでも良いんです。
今回は、子どもの考える力を伸ばす5つの方法について、お話をしていきたいと思います。
子どもの考える力がないと応用力がない?
思い返せば、私は応用力のない子どもだったなぁと思います。
数学で公式を暗記しても、応用問題で活かせなかったし。
保育士をやっていたくせに、とっさの判断で動けないのろまでしたし。
臨機応変という言葉が最も苦手でした。
そして、言われたそのとおりにしかできない子でした。
ずっと長いものに巻かれて生きたいと思っていて、常に思考が停止していましたね。
今はどうかと言えば、性格的にはあんまり変わっていない気がしますが(笑)
昔よりかはまともに考えて行動できているのかなって気がします。
前置きが長くなりましたが、自分に足りなかったものは、自分で考えて、問題を解決する力が不足していたのかなぁって思います。
詳しく言うと、こんな感じですかね。
- 自分の思っていることをなかなか言葉にできない
- 言われないと行動できない
- 問題にぶつかった時、うまく対処できない
もちろん、もって産まれた個性であったり、何らかの原因があってできなかったりするということもありますが。
やはりそれでも外部からのアプローチがあってこそ、問題解決能力は育っていきます。
では、「自分で考えて問題を解決していく力=考える力」は、いつから、どうやって育っていくのでしょうか。
子どもの考える力はいつ?どうやって育っていくの?
2018年に新しく定められた保育所保育指針には「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」というのがあり、その中に「思考力の芽生え」というのがあります。
あ、これなんぞや?っていう方。
ちょっと補足をしますと、保育所保育指針はいわゆる保育士さんのバイブル的なものでして。
「だいたいこの年齢の子はこんなことができるようになるんで、こんな姿を目指せるように子どもたちを促してくださいねー」っていう目標的なものです。
身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。
また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。
引用:保育所保育指針
なんか難しいことがいっぱい書かれていますが。
「身近な大人、周りの人が与える環境や言葉、影響が子どもの世界を作っていく」ということが、考える力を育んでいきます。
そして、それは大きくなってから・・・ではなく、赤ちゃんの頃からアプローチしていくことで、ぐんぐんと子どもをのばしていくことができます。
では、子どもの考える力を育てるためには、具体的にどういった働きがけが必要なのかをご紹介していきます!
子どもの考える力を育む5つのアプローチ
どーんと大きなこと書いていますが、じつは何も特別なことは一つもないんです。
意識することはたったの5つだけ。
あとは子どもの目を見て、言葉を聞いて、言葉を適切に返すだけです。
そして、それは普段の生活や遊びの中でアプローチをしていきます。
今日からできることばかりなので、ぜひ実践してみてくださいね♪
好奇心を育て、疑問につなげる
子どもの好奇心というのは0歳児から始まっています。
おもちゃを口に入れて確かめたり、興味のあるものを取りに行ったりする行動は、体の発達とともに成長を遂げ、好奇心により体を動かしていきます。
そこから繋がっていくのが、疑問です。
「あれなんだろう?」
「どうして電車は動いているんだろう」
子どもの「なぜ?」「どうして?」が言葉になって出てき始めます。
「疑問をもつ→やってみようとする」という一連の流れが大事で、そこにアプローチをかけることで、さらなる成長につながります。
「あれはちょうちょだね!黄色いね!どうしてちょうちょは飛べるんだろうね?」
「あの電車はどうして動いているんだろうね。ちょっと調べてみようか。」
など、子どもの疑問を共感、再度言葉に出して確認するなど、子どもの疑問をきっちり言語化して言葉を返すことが大事です。
わからないときは、一緒に調べて学びにつなげていきましょう。
自分で選択する
私には2歳の息子がいるのですが、いつもおやつを食べる時に、いくつか種類をそろえて、どれがいいかを選んでもらいます。
2歳なりにも「えーっとねー。」と考えつつ、自分で食べたいものを手に取り、選択します。
この過程はとても大事なことで、自分で選択するというのは「考える力」につながります。
ポイントは子どもの選んだものを否定しないことです。
もう少し大きくなった時は、さらに踏み込んで聞いていきましょう。
「なんでそれが良いと思ったの?」
「どこが良いと思う?」
このような質問を投げかけ、子どもの意見を「言葉」として引き出していきましょう。
子どもを認め、自己肯定感を養う
日本人は自己肯定感が低いと言いますね。
私も低いなぁと思ってしまう時あります。
自己肯定感は、この後の生き方を左右すると言っても過言ではありません。
まずは子どもの考えや行動を認めていくことから始めていきましょう。
それには「できた!」ということに共感することが大事です。
- ブロックを積むことができた。
- 「ありがとう」っと言えた。
- ご飯を全部食べることができた。
そんな些細なことで良いのです。
「すごいねー!全部食べたね!えらいえらい!」
っと、言葉をかけることで子どもの自信につながり、次もやってみようとしたり、新しいことに挑戦しようとしたりします。
子どもの「できた!」の瞬間に、たくさん立ち合い、言葉でしっかりと伝え、自己肯定感を養っていきましょう!
何度も経験する
これは遊びの中で、楽しくやっていくと良いです。
繰り返し遊ぶことこそが、子どもの最大の学びであり、経験値となります。
外で遊んでいると、おもむろに石を拾うたびに観察し、カチカチ何度も打ち合わせたり、集めたりする。
一見、このなんでもないような行動も、子どもにとっては学びです。
好奇心からくる行動を何度も経験することによって、知識は蓄えられていきます。
やがて、それが試行錯誤につながります。
「赤と青を混ぜたら紫になったな。じゃぁ、次は緑と黄色を混ぜたらどうなるだろう」
「このブロックを高く積みたいけれど、4段くらいで崩れてしまう。
じゃぁ、どうすれば高く積むことができるかな。」
もちろん、危険がある場合は止めることも必要ですが、時に見守り、言葉で子どもの疑問を引き出していくことで、試行錯誤は続いていきます。
遊びの中で何度も経験するというのを大切にしてあげてください。
失敗しても大丈夫、失敗こそが学び
時には失敗してしまい、子どもの中でくじけたり、自信がなくなったりする時もあります。
そういう時は、「ほらー、言ったじゃん!」と否定せず、まずは子どもの辛い気持ちを共感してあげましょう。
そして、その失敗を学びに変えられるよう「ではどうすればよかったのか?」を言葉として引き出してあげることで、子どもの「気づき」につながります。
「何が辛くて、では、どうすればよかったのか。」
子どもが踏み出す一歩になり、それは問題解決できる能力につながっていきます。
なかなか親も余裕がないと難しいのですが、ここは親も一緒に成長すると考え、意識的に取り組んでみてくださいね。
子どもの考える力こそ、生きる力
今回は考える力を伸ばす5つの方法について、ご紹介していきました。
「もうこんなこと日常でやってるよ!」みたいなことばかりだったかもしれませんね。
でも、自分のやっていることが、今後子どもにとってどんな成長につながるかを知ると、今よりももっと子どもの力を引き出すことができると思います。
問題を解決するためには、時には周りの力を借りる必要もあります。
しかし、基本的には自分で考える力というのは必要不可欠です。
周りに助けを求める能力があるかないかも、自分で考えて行動する必要がありますからね。
子どもの考える力を養うのは、やがてその子の生きる力につながります。
忙しければ1日たったの5分、10分でもいいので、普段の何気ない会話や遊びの中で、ぜひ5つの方法を思い出してやってみてくださいね。
- 好奇心を育て、疑問につなげる
- 自分で選択する
- 子どもを認め、自己肯定感を養う
- 何度も経験する
- 失敗しても大丈夫、失敗こそが学び
子どもの考える力は金融教育を行うと、より効果的にのばすことができますよ。
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
子どもの考える力を楽しく伸ばしていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。