子どものお小遣いの使い道!マネーリテラシーが育つお小遣いのあげ方

どうも!元保育士で2児の母ライターのゆうこです♪
FP3級の資格を独学でとったことをきっかけにお金の勉強に日々励んでいます。
良ければ、プロフィールも見ていってくださいね♪
子どもが大きくなると、悩ましいのが子どもへのお小遣いのあげ方ですよね。
お小遣いを渡したとして、それをどう管理していくのかも教えるとなると頭を抱えてしまいます。
親御さんによっては、「子どものお小遣いの使い道が気になる!!」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、子どものお小遣い事情について詳しくお話していきます。
- 世間の子どものお小遣い事情はどんなの?
- お小遣いのあげ方、管理の仕方
- お小遣いを渡すときに気を付けたいこと
子どもにお小遣いを渡すことは、マネーリテラシーを育てるための第一歩です。
子どもとお金について向き合い、将来のための金融教育を始めましょう!
もくじ
子どものお小遣いの使い道!世間ではどうなの?
子どものお小遣い、世間ではどんな風に使っているんでしょうか。
気になっちゃいますよね?
そこで世間で行われたアンケートを見ながら、子どものお金の使い道を見ていきましょう!
子どものお小遣いはいくらあげている?
こちらのアンケートは小学生をもつ親御さん300人を対象に、いくらお小遣いをあげているのかを調査されています。
引用:エデュナビ
(2019年5月調べ)
【アンケートの結果】
- 小学校低学年~中学年は、300円以下が1位。
- 小学校中学年から「500円以下や1,000円以下」という家庭もそれぞれ約15%と増えてる。
- 小学校高学年では、500円~1,000円という家庭が一番多い。
その他の中には、「まだお小遣いを渡していない」というのも多かったそうです。
子どものお小遣いの使い道はどうなっている?
では次に、子どものお小遣いの使い道について見ていきましょう。
こちらは大手おもちゃ会社のバンダイが2019年4月に独自に調査した結果になります。
対象は小中学生の子どもをもつ親、900人になります。
引用:バンダイ
(2019年4月)
【アンケートの結果】
- 小学生に多いのは「お菓子やジュースなどの飲食物」。
自分の手の届きやすい範囲での買い物が主になる。 - 貯金への関心も、低くはない。
具体的な使い道について想像できているかが不明ではある。
これが男女別になると、さらに面白く、女子のTOP10の中には「友達へのプレゼント」もランクインしていました。
子どもへのお小遣いのあげ方
2015年と少し古いデータになりますが、㈱オウチーノでは子どものお小遣いのあげ方について調べられています。
対象は子どもがいる首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の家庭700人弱になります。
引用:㈱オウチーノ
(2015年)
【アンケートの結果】
- 定期的に定額を渡すが多い!
理由の第1位は「自分で管理できるようにするため」。
やはり決まった金額でやりくりをする術を身につけてほしいなど、お小遣いを渡している家庭は日頃から金融教育を目的として渡しているのが多い印象でした。
アンケートを通して分かったこと!
アンケートを通してわかったことは、お小遣いを渡すことで金融教育ができると考えているご家庭は多いということでした。
しかし、その一方で「まったくお小遣いをわたしていない」という家庭も一定数多くいるのが現状です。
こちらは㈱オウチーノの同アンケートで調査した「子どもにお小遣いを渡し始めた時期」のデータになります。
引用:㈱オウチーノ
アンケート結果で目立ったのは「まだ渡していない」というデータでした。
その理由としては、以下があげられています。
- 年齢的にまだ早いから(これが一番多い)
- 必要な時に必要な分だけ渡している
- 買いたい物をその都度申請してもらい渡していたから
- 必要な時にその都度親が判断しているから
- 祖父母からのお年玉の金額が大きく、1 年間お年玉でやりくりするよう渡していたから
- 本人が希望しないため
もちろん、理由の中には「経済的に余裕がない」という方もいらっしゃると思います。
それを抜きにしたとしても、この意識は危険です。
将来的にお金を「マイナスのイメージ」でしか捉えられなくなり、結果的にお金に対して消極的にしか働けなくなってしまいます。
子どものお小遣いはマネーリテラシーの第1歩。なぜ金融教育が必要?
ここからはちょっと真面目な話をしていきますね。
では、なぜ子どもに金融教育が必要なのでしょうか。
それについて考えていきましょう。
子どもの将来、マネーリテラシーがないとどうなる?
現在、日本の教育にお金の授業はありません。
その生み出した結果が、現在の社会情勢です。
こちらに若者を対象にした金融リテラシーについてのアンケートの結果があります。
20-30代の若者のほとんどが金融リテラシーの低さを意識しています。
引用:PRTIMES
(2018年)
実際に、私も子どもを抱えるまでは、まったく金融リテラシーを持ち合わせていませんでした。
現在でもまだまだ低いと感じています。
今、私が人生で最も後悔していることがあります。
何も考えず、「とりあえず大学へいこう」というだけで高い私立の大学へ進学し、当時全くよくわからないまま奨学金の手続きをしたということです。
それが現在も家計を苦しめています。
きっと同世代で同じ経験をしている方はうんと多いかと思います。
金融の知識がないということは、知らず知らずのうちに自分の首を絞めていきます。
働いても働いても暮らしが豊かにならない立派なワーキングプアです。
今後、子どもたちは、私たちよりもさらに厳しい世界を生きていくことになります。
日本の少子化に歯止めが利かなくなっている以上、年金や社会保障制度はあてになりません。
終身雇用の時代はすっかり終わりを迎え、残されるのは富裕層と貧困層の差です。
この差は何でできているのか、それこそがマネーリテラシーの差だと考えます。
この現状を聞いて、「子どもにお金の教養を身につけさせるには小学校低学年では早い!」と考えますか?
その考えだと、将来子どもも「お金はこわいもの」と考えるようになってしまいますよ!
お金は子どもの考える力であり、生きる力!
もし、当時の私がしっかりとした金融知識を、自分で学んでいく術を身につけていれば、安易に奨学金を借りるという行為に走らなかっただろうと思います。
仮に、借りたとしても、当時以上にアルバイトをしたでしょうし、そもそも少しでも学費を安くしようと「国公立を目指して鬼勉強!!」していたかもしれません。
なんにせよ、自分でなんとかする可能性をみつけ、見通しをもって返済計画を立てていたことは間違いないと思います。
これは先を見通す考える力が身についており、お金を払うためにはどうしていくかという行動につながっていきます。
つまり、金融教育は「生きていくための力」につながっているんです。
お金は蓄えるだけでなく、お金を適切に管理し、限りある中でやりくりする力、お金を増やす力を身につけていくことが、今後最も大切になっていきます。
そして、お金の教育は早ければ早いほど、良く、定着しやすくなります。
そのとっかかりの始めとしても、「お小遣いを渡す」という行為は立派にマネーリテラシーを学ぶ術として役立ちます。
しかし、ただ渡すだけではいけません!!
お小遣いを渡すという行為は、「お金のことを子どもと話す」というきっかけにすぎないのです。
重要なのは、お金について一緒に話をしたり、考えたりすることが効果的な金融教育になっていくというところです。
はい!難しい話終わりです!!!
では、次から実際に金融リテラシーを高めるお小遣い制度についてお話していきます!
お小遣いをあげる方法から管理する方法まで順を追って説明しますね♪
子どもへのお小遣いのあげ方
まずはお小遣いのあげ方について、お話していきましょう!
お小遣い制度を考える時、あげ方としては以下が定番ですね。
- 定額制
- 報酬制
- 混合制
どれを選んでも、それぞれに効果はあります。
個人によって合う合わないはあると思うので、それぞれの特徴やメリットについてお話していきます。
定額制
1ヶ月の定額を決めて渡すタイプです。
アンケートによってもこれが一番多かったですね。
もっとも子どもも親も管理がしやすいというのが特徴です。
【定額制のメリット】
- お金の管理を学びやすい
- お金を貯めたい、使いたい時の見通しが立てやすい
【定額制のデメリット】
- 「バツとして減額する!」等の言い訳がきかない。
- 親の覚悟が必要
報酬制
お手伝いの対価によって、金額を決めるという制度です。
例えば、お風呂掃除したら10円、食器洗いしたら50円などです。
【報酬制のメリット】
- お金は仕事の対価ということを体感できる
- お金の大切さをより実感できる
【報酬制のデメリット】
- 何をするにも対価が求められる場合がある
- 対価に見合わないと、やらないということも発生する
なんでも、お金に換算するということにもなりかねないという点はありますね。
ここでは別途ルールを用意することが対策として良いでしょう。
例えば、
気持ちよく暮らすためにする仕事については、お金を発生させない
(例:生き物の世話、部屋の喚起をするために窓を開けるなど)
などですね。
親が「やってもらえると助かるな!」と思うことをリストアップし、そこから子どもにやってもらいたいことを選んで対価を決めると良いでしょう。
混合制
定額制と報酬制をあわせたものになります。
【混合制のメリット】
- 定額制と報酬制の良いとこどりができる
【混合制のデメリット】
- うまく管理しないとバランスが偏ってしまう
(報酬制に対して、子どものモチベーションの低下など)
小さいうちは報酬制が成り立ったとしても、大きくなるにつれて、お手伝いに対して時間が割けなくなってくることが多いです。
学生さんは忙しいですからね。
定額制への移行段階として活用できると、便利だと思います。
そして、どのような形でお小遣いを渡していくかを、できれば、お子さんと話し合い、イメージさせながら決めていくとよいでしょう。
又、家族それぞれにいろんな基準や考え方もあると思います。
他の家庭と比較する必要はありません。
とりあえず、やってみて合わないと思ったら変えていってもいいと思います。
お子さんや家族みんなに合ったものを選んでみてくださいね。
こちらは、興味のある方は読んでみてください♪
少し脱線しますが、私の知り合いに実際に報酬制をとっているご家庭を見たことあります。
そのご家庭では、お手伝いに対して報酬の対価をきっちり決めていました。 最近頑張っているから「50円アップしよう」など、緻密に計算し、賃金を上げるなどのやり方を徹底していました。 さらには、親自身が勤め先で得ている報酬額も子どもにすべて見せているというご家庭でした。
そのため、お子さん自身も高い金融リテラシーを持ち合わせているようでした。 スーパーでお買い物するのも子ども自身が金額や物を見て、必要か必要でないかを判断できるようになったと聞きました。
しかし、そのせいで、周りの子と価値観が合わないと嘆いてもいました。 本当はすごく良いことなんですけどね。(笑)
お金の物の価値を、肌で体感し、自分の目で判断できるようになるという良い例で、憧れます。
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お小遣いの使い方を決める
お小遣いをあげる方法が決まったら、次にお小遣いの使い方のルールを決めていきましょう。
ここがお小遣い制度の大きなポイントであり、大事なところになります。
しっかりとお子さんと話し合っていきましょう。
お小遣いの3つの使い方
お小遣いの使い方について、おおまかに3つの項目に分けて考えさせてあげると良いです。
- 貯金枠
- 感謝枠
- 自分に投資枠
貯金枠
これは半年~1年、もしくはそれ以上の期間、頑張って貯めていく枠になります。
ここで大事なのは、決して強制をしないことです。
あくまで、子どもが「なんのために貯金をしていくのか」ということにフォーカスして言葉をかけていきましょう。
- いつか何か欲しくなった時の為に準備する
- 〇〇をいつ頃に買いたいから、毎月100円ずつ貯金する
などです。
しかし、年齢が幼いとなかなか難しいところもあると思うので、日頃から先をイメージできるような問いかけをすることが大切になります。
どうしても大きい額過ぎる時は目標に届きやすい値段にしてあげることも1つの手です。
例えば、クリスマスの時期に欲しいおもちゃが1500円発売されると、秋口頃から知ったとします。
今の貯金額は500円です。これだけではお金は足りません。
「残りの1000円もどうやったら貯められるか」について一緒に考えます。
考えた上で、もしクリスマスまでに足りなかったら「ママが残りだすね」とハードルを下げていくのです。
ここでは「自分で考えて、行動をし、問題を解決する」という過程が大切です。
決して無理強いをせず、子どもが目標を達成できるように促すことが貯金術の効果につながりますよ。
感謝枠
感謝の気持ちや、誰かの役に立つための枠になります。
家族やお友達の誕生日プレゼントを買ったり、寄付したり、人の為に使う「感謝」のお金です。
これは結構お金の本質でもあるので、とても大事なんですよ。
例えば、スーパーでジュースを買う時、私たちはジュースが欲しくて、「ジュース」というものお金を使って交換します。
すると、店員さんは「ありがとうございました」と言って、「ジュース」を渡します。
このやりとり、つまりはお金が行き交うことというのは、「ありがとう」の行き交うことでもあるんです。
お金は「ありがとう」の対価で、素晴らしいものであるということをイメージさせていきましょう。
ビジネスの本質の勉強にもつながりますよ。
お小遣いを通して、「ありがとう」も定着していきたいですね。
自分枠
生活の中で「必要に応じて買うもの」の枠になります。
おもちゃやおやつ、文房具など、自分が欲しいと思って買うものはここにカテゴリされます。
しかし、学校で使用する文房具などは、親が払うかどうかを話し合ってもいいと思います。
ここでのポイントでも、大切なのは「自分枠で使う予算については、おうちの人は一切口を挟んではいけない」ということです。
親御さんによっては「無駄遣いさせたくない・・・」という方もいらっしゃるかと思いますが、金融教育にとって失敗は最大の学びです。
渡した以上は子どものお金になりますので、そこは徹底するようにしましょう。
大切なのは、これらを子どもと一緒に話し合って決め、可視化できるよう、紙に書くことです。
毎月行い、見えるところに貼るというのも意識につながると思います。
ぜひやってみてくださいね。
子どものお小遣いの使い道!マネーリテラシーが育つお小遣いのあげ方のまとめ
子どもの金融教育はとにかく早く始めることが成功の秘訣です!
そして、何よりもお金について一緒に話をし、共有することが大切です。
幼いとまだまだ見通しができなくて、教育自体が大変かと思いますが、それでも一緒にお金について少しずつ話す習慣を身につけていきましょう。
マネーリテラシーが育つお小遣いのあげ方のポイント
- 金融教育は早期に行う
- 家庭の基準によってお小遣いをあげる方法は変わるので、家族全体で話し合って方法を決める
- お小遣いの使い道について、子どもと一緒に考えて、可視化する
- 子どものお金の使い道に一切口を挟まない。失敗も学び。
家族みんなでお金について学びを深め、子どもの未来にたくさんの選択肢を作れるようにしていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。