今回は「資金調達」についてお話しします。
ビジネスを続けるうえで、お金の問題は避けて通れません。
- 銀行から融資を断られた
- どうやって資金を集めればいいか分からない
- 投資家とどうつながればいいのか分からない
このような悩みを抱える経営者は少なくありません。
「お金がない」で諦める社長は知らない、資金調達の3つの選択肢
しかし、多くの場合、資金調達の基本を知らないまま進めてしまっていることが原因です。
資金調達は学校で学ぶ機会がほとんどありません。
会社の設立方法は教わっても、「どうやって事業資金を集めるのか」までは学ぶ機会がないため、知らないのは当然とも言えます。
ですが、その知識がないまま経営を続けると、大きな機会損失につながることがあります。
実際、中小企業の経営では資金繰りが事業継続を左右する重要な要素です。
「お金がないからできない」と考えるのではなく、「必要な資金をどう調達するか」という視点を持つことが、経営者には求められます。
今回は、次の内容についてお伝えします。
- 資金調達の基本
- 銀行融資を受けるポイント
- 融資以外の資金調達方法
- 資金調達を成功させるための考え方
知っているかどうかで、会社の将来は大きく変わります。
資金調達は、経営者にとって重要な選択肢の一つです。「お金がないからできない」で終わらせず、必要な資金をどう集めるかを考える視点が大切です。
なぜ「お金がない」で諦めてしまうのか
事業を続けていると、次のように考える場面が必ずあります。
- 広告を出したい
- 人材を採用したい
- 新しい設備を導入したい
その一方で、
「資金がないので難しいです。」
という結論で終わってしまうケースも少なくありません。
しかし、経営において重要なのは「今、お金を持っているか」ではありません。
必要なタイミングで必要な資金を調達できるかどうかです。
売る力や商品を作る力と同じように、資金を集める力も経営者に必要なスキルの一つです。
実際に成長している企業を見ると、自己資金だけで事業を拡大しているケースはそれほど多くありません。
融資や出資などを活用しながら、必要な資金を確保して成長しています。
「お金がないから諦める」のではなく、
「どうやって資金を集めるか」を考えることが、経営者の仕事と言えるでしょう。
資金調達で失敗する人の9割が知らない「3つの選択肢」
資金調達には、大きく分けて3つの方法があります。
- デット(融資)
- エクイティ(出資)
- 社債
まず、デットとは銀行などの金融機関からお金を借りる方法です。
返済義務はありますが、株式を手放さずに資金を調達できます。
次に、エクイティとは投資家や事業会社から出資を受ける方法です。
返済義務はありませんが、その代わり株式を渡すことになります。
そして社債は、自社で債券を発行し、投資家などに購入してもらう方法です。
中小企業でも活用できるケースがあります。
多くの経営者は「銀行融資」しか選択肢がないと思いがちですが、実際には複数の方法があります。
そして重要なのは、この3つには活用する順番があるということです。
基本的には、
融資 → 出資
の順番がおすすめです。
なぜなら、会社を設立したばかりの段階では企業価値が低いため、最初から出資を受けると、多くの株式を手放すことになってしまうからです。
一方で、先に融資を活用して事業を成長させれば、企業価値が高まった状態で出資を受けられます。
その結果、必要以上に株式を渡さずに済み、経営権も守りやすくなります。
もちろん、市場環境によってはスピードを優先して出資を受ける判断が必要なケースもあります。
ただし、基本的な考え方としては、
まず融資で事業基盤を作り、その後に出資を検討する。
この順番を理解しておくことが重要です。
資金調達には、融資・出資・社債という選択肢があります。どれか一つに絞るのではなく、会社の段階に合わせて順番を考えることが重要です。
銀行で断られた時の「最終兵器」キーマンの見つけ方
ここからは、資金調達を成功させるうえで非常に重要な「キーマン」についてお伝えします。
銀行融資が難しい。
投資家も見つからない。
そのような状況でも、資金調達を実現できる企業があります。
その違いは、「資金調達に強いキーマン」がいるかどうかです。
ここでいうキーマンとは、金融知識が豊富で、投資家や金融機関とのネットワークを持ち、資金調達の実績がある人物を指します。
こうした人物がチームに加わるだけで、資金調達の難易度は大きく変わります。
- マーケティングに投資したい
- 人材採用を進めたい
- 設備投資をしたい
そのための資金が足りない場合でも、キーマンがいることで選択肢が大きく広がるのです。
なぜなら、通常では知られていない資金調達の手法や、投資家とのネットワークを持っているからです。
たとえば、次のような方法があります。
- 転換社債
- デット・エクイティ・スワップ(DES)
- 投資家紹介
状況に応じた最適な方法を提案できることがあります。
さらに投資家は、「どんな事業か」だけでなく、「誰が関わっている会社なのか」も見ています。
信頼されているキーマンが関与している企業であれば、それだけで投資判断が前向きになるケースも少なくありません。
キーマンはどうやって見つけるのか
とはいえ、
「そのキーマンはどこにいるのですか?」
という疑問を持つ方も多いでしょう。
簡単に見つかる存在ではありませんが、方法はいくつかあります。
- 経営者から紹介してもらう
- 顧問として迎える
- 経営者が集まる場所へ足を運ぶ
最も確実なのは紹介です。
信頼できる経営者や先輩経営者から紹介してもらうことで、本当に実績のある方と出会える可能性が高くなります。
そのためには、経営者コミュニティや勉強会、交流会などへ積極的に参加し、人脈を広げることが重要です。
人脈が少ない場合は、顧問として迎える方法もあります。
顧問自身の知識だけでなく、その方が持つネットワークも活用できるため、資金調達の可能性が広がります。
なお、顧問紹介サービスを利用する場合は、費用体系や実績を十分確認することが大切です。
また、異業種交流会や経営者向けセミナーなどに継続的に参加することも有効です。
一度ですぐ成果が出るわけではありませんが、人とのつながりを増やすことで、資金調達に強い人材と出会える可能性は高まります。
資金調達では、知識だけでなく「誰とつながっているか」も重要になります。信頼できるキーマンとの出会いが、会社の選択肢を広げることがあります。
キーマン選びで注意すべきこと
一方で、「資金調達できます」と営業してくる人の中には、実績の乏しいケースもあります。
そのため、次のような点は必ず確認してください。
- 過去の資金調達実績
- 関わった企業や案件
- 投資家とのネットワーク
- 具体的な成功事例
実績のある方であれば、これらについて明確に説明できます。
逆に、話が曖昧だったり、具体例が出てこなかったりする場合は慎重に判断することをおすすめします。
資金調達の選択肢を広げる「DES」という手法
最後に、資金調達の代表的な手法の一つである「DES(デット・エクイティ・スワップ)」をご紹介します。
これは、借入金を将来的に株式へ転換する仕組みです。
たとえば、創業間もない企業が大きな出資を受けると、会社の価値がまだ低いため、多くの株式を渡さなければならなくなります。
そこで一度「融資」という形で資金を受け取り、会社の価値が高まったタイミングで株式へ転換する方法があります。
この方法であれば、創業者の持株比率を大きく減らさずに資金調達ができる可能性があります。
もちろん、DESは専門的な知識が必要なため、実際に活用する際は専門家へ相談することが重要です。
ただ、「このような選択肢もある」ということを知っておくだけでも、経営判断の幅は広がります。
資金調達は、会社の可能性を広げる選択肢
資金調達にはさまざまな方法がありますが、まずは基本を押さえることが大切です。
今回のポイントを整理すると、次のようになります。
- 資金調達には「融資・出資・社債」の3つの方法がある
- 基本は「融資 → 出資」の順で考える
- 創業融資は創業時だけ活用できる大きなチャンス
- 金融機関とは普段から信頼関係を築くことが重要
- 資金調達に強いキーマンの存在が大きな差を生む
- DESなど専門的な手法も、知識として知っておく価値がある
経営を続けていれば、資金が必要になる場面は必ず訪れます。
資金調達ができるかどうかで、会社の成長スピードは大きく変わります。
「お金がないからできない」と考えるのではなく、「どうすれば必要な資金を集められるか」という視点を持つことが重要です。
融資、出資、社債、そして信頼できるキーマンとの出会い。
知識と準備があるだけで、選択肢は大きく広がります。
ぜひ一度、ご自身の会社を振り返ってみてください。
今のあなたは、資金調達の選択肢を十分に活用できていますか?
あるいは、
「お金がない」という理由で、本当は挑戦できたはずの機会を逃していないでしょうか?
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