良い商品なのに売れない理由|売上を生む流れと導線設計の考え方

売上が伸び悩んだとき、多くの事業者が最初に考えるのは「もっと集客しなければ」ということかもしれません。

  • 広告を増やす
  • SNSの投稿頻度を上げる
  • イベントを企画する

もちろん、それ自体は間違いではありません。

目次

「良い商品なのに売れない」の裏側にある構造

ただ、少し不思議なことがあります。

集客施策は増えているのに、なぜか売上は思ったほど伸びない。

新規顧客は来るのに利益が残らない。

一度利用してくれたお客様との関係が続かない。

こうした状況は、意外と珍しくありません。

そして、その原因は集客力そのものではなく、「流れ」が設計されていないことにある場合があります。

売上が伸びない原因は、集客不足だけではありません。お客様が知り、興味を持ち、納得し、購入し、関係が続いていく流れが設計されているかどうかが重要です。

ビジネスは点ではなく流れでできている

私たちはつい、ビジネスを個別の施策で考えてしまいます。

  • SNS
  • 広告
  • 紹介
  • セミナー
  • メルマガ

どれも重要です。

しかし、それぞれが単独で存在しているだけでは、大きな成果にはつながりにくい。

少し乱暴に言うと、施策は「点」です。

売上は、その点が線になったときに生まれます。

お客様は突然購入するわけではありません。

  • まず存在を知る
  • 少し興味を持つ
  • 比較する
  • 納得する
  • そして購入する

さらに購入後も、

  • 継続する
  • 再購入する
  • 誰かに紹介する

という流れがあります。

ビジネスは、この一連の流れの上に成り立っています。

売れない原因は、見えていないことが多い

ところが、多くの現場では「どこで人が離脱しているのか」が見えていません。

たとえば、ホームページへのアクセスはある。

でも問い合わせが少ない。

この場合、本当に問題なのは集客でしょうか。

もしかすると、サービス内容が伝わっていないのかもしれません。

あるいは、問い合わせへの不安が解消されていないのかもしれません。

逆に問い合わせは来るのに契約につながらないなら、提案の仕方や比較検討の段階に課題がある可能性があります。

重要なのは、売れない理由を感覚で考えないことです。

どこで流れが止まっているのか。

そこを把握できる状態をつくることです。

売れない理由を「なんとなく」で判断すると、改善すべき場所を見誤ります。大切なのは、流れのどこで止まっているのかを見える状態にすることです。

歯科医院の例で考えてみる

これは、街の歯科医院を想像すると分かりやすいかもしれません。

歯が痛くなったとき、人はいきなり予約を取りません。

  • まず検索する
  • 口コミを見る
  • 他院と比較する
  • 通いやすさや評判を確認する
  • そして予約する

さらに治療が終わった後も、

  • 定期検診に通う人もいれば
  • 二度と来ない人もいます

この違いは偶然ではありません。

多くの場合、その後の関係づくりが設計されているかどうかです。

  • 案内の仕方
  • フォローの仕方
  • 思い出してもらう仕組み

そうした小さな積み重ねが、継続率や紹介率を大きく変えていきます。

売上は獲得するものではなく、流れの結果かもしれない

ここで少し視点を変えてみたいと思います。

私たちは売上を「獲得するもの」と考えがちです。

しかし実際には、

売上とは流れの結果として生まれるもの、

という見方もできます。

集客が成功したから売れるのではありません。

商品の質が高いから売れるのでもありません。

もちろん、それらは必要です。

ただ、それだけでは十分ではない。

お客様が次の段階へ進みやすい流れが存在している。

その状態があって初めて、売上は安定しやすくなります。

売上は単発の施策で獲得するものではなく、お客様が次の段階へ進みやすい流れが整った結果として生まれるものかもしれません。

まずは今の流れを書き出してみる

だからこそ、売上改善の第一歩は「もっと集客すること」ではなく、今ある流れを書き出してみることかもしれません。

  • どこで知ってもらっているのか
  • どこで興味を持ってもらっているのか
  • どこで比較されているのか
  • どこで購入を決めているのか
  • 購入後、どのような関係が続いているのか

紙に書き出してみるだけでも、多くの気づきがあります。

  • 思った以上に問い合わせ後の設計がない
  • 購入後の接点がほとんどない
  • 紹介は期待しているのに、その仕組みが存在しない

そんな発見が出てくることもあります。

仕組みは人を動かすためではない

ただし、ここで一つ大事なことがあります。

これは人を操作するための話ではありません。

相手の判断を奪うための話でもありません。

本来の仕組みづくりとは、お客様を無理に動かす技術ではなく、必要な情報を適切な順番で届ける設計です。

強い考え方ほど、使い方で品格が出ます。

短期的に効く方法ほど、長くは続きません。

だからこそ、仕組みをつくるときほど相手視点が重要になります。

売上を生む流れを見直す

売上が伸びる会社と伸び悩む会社の差は、能力や努力量だけではないのかもしれません。

むしろ、

どれだけ流れを言語化できているか。

どれだけ改善できる状態をつくれているか。

その違いのほうが大きいようにも見えます。

日々の業務に追われていると、どうしても目の前の施策に意識が向きます。

ですが、ときには一歩引いて、自社のビジネス全体の流れを眺めてみる時間も必要なのかもしれません。

あなたの現場では、売上を生み出している「流れ」はどこまで見えていますか。

そして、その流れの中で、今もっとも改善余地があるのはどの部分でしょうか。

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